こういう作品、好きだぁーーーーー♪ 140分という長尺にも関わらず、 飽きずに笑いっぱなしというのがスゴい。 初っぱなこそサスペンスタッチ(?)ではあるものの そこから先はずぅ~っとコメディ。 体を張ったドタバタコメディというよりは セリフや行動から醸し出される可笑しさ満載。 顔の売れている役者さんたちが 一歩間違えばキャリアに傷がつきそうな役を 実に楽しそうに演じている。 主演の深津絵里ちゃんは、やり過ぎにならない コメディエンヌぶりが可愛らしい♪ 甲斐甲斐しい木下隆行くんもよかったなぁ~。 阿部寛は、 相変わらずウマいんだか大根なんだか分からない 奇天烈な迷演技っぷりが思いっきり笑える。 中井貴一は、締めるとこをきっちり締めて 緊張感と弛緩の妙で笑わせる。 ホントに素晴らしい役者さんだなぁ~! そしてやっぱりこの人、西田敏行! 言わずもがなの演技派だけれど この人の表現力があって初めて成り立つシーンの多いこと。 落武者・更科六兵衛(さらしなろくべえ)役、 いやぁ~、笑わせていただきました! クリームソーダをぶくぶくやるシーンがサイコー♪ 他にも大勢の役者さんたちが入り乱れ、 玉手箱をぶちまけたかのように賑やかで 楽しく温かい映画に仕上がっている。 やっぱり僕は三谷幸喜監督作品、好きだなぁ~♪ すっごく面白かった!! 蛇足: 大泉洋が、エンドロールに写真だけの出演。 これは彼の登場シーンがカットされたのではなく 三谷幸喜との舞台つながりでの計らいらしいです。 本編が長かったのでカットされたのかと思った…(^▽^;)。 カットするなら、市村正親が演じる陰陽師「阿部つくつく」のくだりは 一切合切カットしちゃっても問題ないなぁ~…とも思ったんだけどな。
名前は知っていたけれど、僕は本放送を見た記憶がない この「電人ザボーガー」。 初めて聴くのになぜか懐かしい ヒーロー物の黄金旋律! オープニング曲を聴いただけで ワクワクして血湧き肉踊っちゃうのです♪ 作品は2部構成。 第1部は、いわゆる昔のヒーロー物を 当時そのままの雰囲気で、ちょっとパロディーっぽく だけどけっこう真面目に作ったもの。 映画として面白いのか、ちょっと判断がつかないくらい 昔懐かしい熱血で総天然色な雰囲気満載だ! 時折混じる(ほぼ全編?)茶化したような展開は、 松本人志の『大日本人』にも通じるものがある。 第2部は、 この映画の真骨頂。板尾創路くんの主演パートだ! 第1部のハイテンションから 一転して物悲しさ漂うローテンション。 子供のころヒーローに憧れていた子供が 現実の社会で熱い心を忘れて 小さくまとまった大人になっちゃった感覚だ。 なんとなく自分に照らし合わせながら観ていくと 第2部も徐々に熱を帯び、怒濤の展開、そしてクライマックスへ! うぉぉぉぉぉ~っ!熱いぜー!!!! お決まりのストーリーが琴線に触れるなんざ、 まるで演歌だね~。 エンドロールで流れる当時の映像。 作りこそチープだけど、その熱さは今作以上だったのかもしれない。 胸がグワァ~ッと熱くなる、楽しい作品でしたー!!
荒唐無稽な設定なんて、映画では当たり前とはいえ この有りそうでなかった「カウボーイ&エイリアン」という タイトルのB級さ加減に惹かれて観にいった。なんで「&」? ダニエル・クレイグの男惚れする渋さ! 砂埃とか薄汚れた姿が似合うなぁ~。 かなりハードで謎だらけな登場と、 西部劇ならではの土臭さにワクワク♪ 眼力鋭いオリヴィア・ワイルド演じる謎の女の存在。 いつもと変わらぬ演技で外しのないハリソン・フォード。 圧倒的な強大さを感じさせるエイリアンが どう絡んでくるのか読めない前半は 少々ダラダラした展開ながらもすごく興味惹かれた。 そう、前半は。 正体があらわになってからの 説得力がなく脆弱なエイリアンには口があんぐり。 前半で膨らませてきたものは一体なんだったのか? エイリアン抜きで見れば 男通しの友情やら家族愛やら人間愛やら、男臭い見所満載で そこそこ面白くは見られるんだけど…。 傑作になり得ただろう要素をいっぱい持っていながら、 なんだか物足りない凡作になっちゃったね。
うぅ~ん…何もないにもほどがあるぞ。 無駄なシーンが多い…というか 必要なシーンすらないという感じ。 絵になるシーンがちょっとはあるけど 写真集じゃなくて 映画なんだからさぁ…。 映像とチグハグだし、 台詞とくらべて急に音が大きくなるわでイイとこなしのBGM。 「東京オアシス」ってエンディングで なんとなくキレイにまとめられても なんだかなぁ~。 僕にとっては、 映画を観ずにボォ~っとしていたほうが よっぽどオアシスな時間だったと断言できるよ。 劇中、映画館のポスターで使われていた アキ・カウリスマキの『過去のない男』や『街のあかり』は 何もないのに何かが滲み出てくる見事な作品だというのが ホント皮肉だ。
類人猿たちの目の表情が、怖いくらいすごい! ウッキィ~!! 2001年に作られた 『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は まったく記憶に残っていないが、 この作品は、面白かった! 知性をもったチンパンジー・シーザーと 人間との交流が描かれる前半は、 映画の先行きが見えているだけに切ない。 セリフがないにも関わらず、 目の表情だけですべてが伝わってくるようだ。 人間のエゴによって生み出されてしまった彼ら。 そして自分たちのエゴによって、自滅してく人間… という割には、人間のエゴの部分が矮小。 暴走を始めるシーンには鳥肌がたったものの、 類人猿たちが暴走するに至るには説得力不足な感は否めないかな。 なんだかあっけない終焉に、尻すぼみ感があったけど エンドロール前にその補足が! 映画の尺やテンポを考えると、 こういう端折り方は嫌いじゃないし、むしろ潔くて好きだ。 小さな不満点はある。 だけど、映画を観ているあいだは圧倒され続けた! 満腹です!!
全然ミケランジェロの暗号なんかじゃないじゃん。 第二次世界大戦下のユダヤ人を描いた作品といえば 重々しく、観ていて辛くなるばかりというイメージだが この作品はちょっと違った。 コミカルな演出もあり どこか軽快で、観賞後に爽快感さえ残る。 「ミケランジェロの暗号」というタイトルから ミケランジェロの絵に隠された秘密を解読して 真実に近づいていく…みたいな展開を想像したけど 全然違うよ! 意味ありげなタイトルだけど、 まったく内容にそぐわない。 この作品を観た人が作ったとは思えないくらい ポスターやチラシにも重々しい悲愴感が漂っている。 小難しい雰囲気のほうが客を呼べるのかもしれないが ホントにこの作品を観てほしいなら もっと内容に合ったものにしないと意味がないよなぁ〜。 とはいえ、この映画自体は素晴らしい出来だ! 宣材で使われている写真の印象とは違って 感情にあふれた素晴らしい表情を見せてくれる 主演のモーリッツ・ブライブトロイ。 父親役のウド・ ザメルと母親役のマルト・ ケラーの 品があって味わい深い表情も、これまだすごくイイ! 一癖ありそうな恋人役 ウルズラ・シュトラウスの個性的な顔立ちも印象的だ。 初っぱなからグイグイ引っ張られて 目の離せない展開。 ちょっと端折り過ぎかな?と思う部分もあったけど そのおかげでテンポよく楽しめた。 地味な印象だけど、なかなかどうして! 印象だけで観るのをやめちゃわなくて ホントよかった!! 邦題だけで判断して、観なかったら損ですよー!!
タイトルからして僕の好みではない。 むしろ毛嫌いしちゃうくらいだったのに、 ふと観てみたくなっちゃったんだよねぇ~。 んで、これがかなり面白かったんですよぉ~♪ 内容は取り立てて突飛ではないものの 今まで観たことがないような 斬新な演出と勢いにあふれていて、なにより楽しい! Perfumeと一緒に歌い踊る 「Baby cruising Love」サイコー!! 主役の森山未來くんは外見的にはイマイチなのだが その表現力と身体能力は素晴らしい! ヒロインの長澤まさみちゃんも魅力全開! 男の子がグッとくる表情満載です♪ 麻生久美子ちゃんの 清楚な女性から重い女へと変貌する演技も必見! グシャグシャになりながら「B'zはもう聴かないから~」と 定子ばりにのしかかりながら観客を笑わせちゃうんだもんね♪ 「モテキ」のポスターを見ると 仲里依紗ちゃんや真木よう子ちゃんがもっと活躍するのかと思ったんだけど 添え役的な感じだったので、ちょっと残念。 むしろリリー・フランキーのほうが出番が多いよね。 演出はぶっ飛んでるけど、 見えないところでは嘘がなく、しっかり練られている感じ。 だからこそ勢いが活きてくるんだろうね。 意外に長い上映時間を感じさせない面白さ! これは、めっけもんでした♪ 楽しかった!
息苦しいぃ~! 前人未到の洞窟を探索中に嵐に見舞われ 決死の脱出を試みる探検家たち…と あらすじはよくあるもの。 見所も、 脱出中にあらわになる人間関係と業。 親子の人間愛など、 これまたありがちな手堅いつくり。 わかっちゃいるけどハラハラし やっぱりね…な展開でドキドキし 期待以上でも以下でもない無難な感動が もれなく付いてくる感じだ。 この作品も3Dしか上映されていなかったので 仕方なくも3Dを観に行ったのだけれど 水中から見るレンブラント光線がすごくリアルだったし、 水の存在感などに3Dはすごく向いているんだなぁと ちょっと感動した。 まあ、でもやはり僕は 映画は2Dがいいんだけどなぁ~。 ってか、観たくもない3Dしか選択肢がなくて さらに3D料金が加算されているというのが なんとも腹立たしいのだよ! この日、隣の席には 僕の肩にぶつかるほど肘掛けに肘をかけ、 落ち着きなくよく動くおデブちゃんが座っていた。 それも両隣に! 映画に加えて現実にも息苦しさがあって まさに4D! おデブちゃん特有の匂いがなかったので あわや5Dという危機からは免れたけど…、ハァハァ…嗚呼〜息苦しかった。
9月23日は藤子・F・不二雄こと 藤本弘さんの命日だ。 F先生の墓地がある霊園へは、 電車に乗ればそう遠くないのに 今まで行こうと考えたこともなかったのが不思議なのだが 亡くなって15年経った今年、 はじめて墓参りに行った。 お墓の前には奥様やご親族、 藤子プロの方々などがいらっしゃって 「ファンの方ですか?どうぞ」と 墓前に招き入れてくれた。 「ありがとうございます」と おだやかな物腰で話しかけてくださった正子夫人。 その優しい一言に、 墓参りに行ったらF先生に「あれも話そう、これも話そう」と いろいろ考えていたことが、真っ白に。 ただただ手を合わせて 「先生、ありがとうございます」 としか言えなかった…。 一日おいて、これまた初めての 『藤子・F・不二雄ミュージアム』へ! 展示室の最後に展示されている、 正子夫人がF先生に宛てられた手紙に、思わず涙。 墓参りをしてから行ったことによって ミュージアムが、ただ楽しいだけの場所ではなく 感慨深い体験になったようです。 F三昧の週末♪ すごくいいシルバー・ウィークでした!
えぇっ?ホントに緑のランタンなの?! これだけ登場人物や情報が多いのにも関わらず 本編は小気味よく、スピード感があって面白かった! ちょっと地味な印象の主人公 ハル・ジョーダン役のライアン・レイノルズを 補ってあまり有る美貌のブレイク・ ライブリー♪ うぅ~ん、素敵だぁ~♪ 予告編のCGはかなり微妙に感じられたものの、 本編中では違和感なく、むしろチャチな感じがハマってた。 「グリーン・ランタン」というのが、 ほんとに緑のランタンだというのには呆気にとられたが…(笑)。 最近のヒーローものは、心の闇を描き過ぎて (それはそれで面白いんだけど…) ゲンナリしちゃうものが多いけど、 この作品のヒーローはトラウマに潰されず 陰に籠らないのが好印象。 そんな自分の弱さにあらがう姿勢を 「勇気」という言葉で表現する分かりやすさと、こそばゆさ。 その古くささが、かえって新鮮に思えるのだ♪ 自分の弱さにつぶれちゃった友達の存在は象徴的で悲しい…。 アメリカン・ヒーローの映画は食傷気味だけど 予想していたより面白く観られました!!
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ヨネえもん
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