2005年12月

チキン・リトル

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2005年、
大晦日に
見納めの一本だ。

今年もたくさん
映画を観られたなぁ~。

敢えて
ランキングなどは
つけたくないけど、
僕の心に一番強く残ってるのは『マラソン』!

泣かせていただきましたぁ~。


さて酉年の締めは、
お気楽に『チキン・リトル』。

タイムスケジュールの関係で、
日本語吹き替え版を観た。
僕は字幕版派なので、
見始めはちょっと違和感が…。
でも、リトルの声は
情けない感じがハマってて、すごく可愛かった。

笑いのタイミングが、ひと昔前という感じがして
イマイチ笑うことができない。
タイミングの取り方に、
少々あざとさを感じるくらい。

もう少し素直に作ればいいのにな。

リトルの事は可愛いものの、
世間体を気にし過ぎて子供を信じられない父。
親子の絆を描いている部分に
若干の説教臭さを感じてしまった。

全てが、どこかで見たことあるような。
そんな二番煎じの感が否めない。
この手のを初めて観る人には
とてもお得な一本なのかもしれないけどね。


締めなのに、随分辛口になっちゃったなぁ。
これも、映画を愛するが故ってことで…。

ハリー・ポッター 炎のゴブレット

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彼らが大人に
なったせいか、
単純なワクワク感は
薄れてしまった。

成長するのは
当たり前だけど
どんどん難解で
気楽に観られなくすることないのになぁ。

原作もこんなに重い内容なのかな?
今回は、ラドクリフくんの笑顔が
記憶に残らないくらい。

設定は魔法学校だけど、
それはファンタジーとしての味付けにしか過ぎず
思春期の気持ちの揺れが全面に出されている。

ハリー・ポッターとハーマイオニーとロン。
3人それぞれが素直になれず、恋心の行方にも
やきもきさせられる。
ダンスパーティに誰を誘うかで四苦八苦する部分は、
とても可愛いと思ったし、面白かった。

ただ、
それによって作品の根幹までもが危うくなるほど
友情に陰りが落ちるというのは
ハリーポッターに子供らしさを求めている僕には
いただけない気がした。


それでも、まぁ、腐ってもハリーポッター。
今回の映像も、お見事以外の何者でもない!
こんなにもサラリと凄い映像を見せられると
当たり前のように見ちゃうから、慣れって恐いね。

他校の代表者との競い合いがメインのはずなんだけど
他の要素が強力すぎるのか、印象がない。
代表の面々の登場シーンは
なんともワクワクさせてくれたのに、
競技中に個性が描かれることもなく消化不良。

思わせぶりな登場も、結局なんだったの?って感じ。
盛り上がる部分が地味なので、
尻切れトンボという印象が否めない。

で、ゴブレットって結局なんだったんだ?

SAYURI

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れじぇ~んど
おぶ ざ げいしゃ

なんという美しさ!

イメージとしての
「Japan」を
こんなにも華やかで
且つ、慎ましさの中にある
強さという内面まで丁寧に描くなんて!

まさに、アジアンスのCMの外国人のように
嫉妬しながら拍手って感じだ。

僕は、芸者の世界について明るくない。
だけど、
間違った解釈のとんでもない日本観などではなく
しっかりと咀嚼した上で、
独自の世界観にしていることは分かる。

雅びな京言葉でのこの作品を
観てみたいとも思うけど
それを言うのは野暮だよね。

セリフが英語というのは意外に自然。
というと嘘になるが
思ったほど気にはならなかった。
むしろ、
時々混じる日本語のほうが可笑しかった。

チャン・ツィイー演じるサユリが、
芸者の稽古を重ねる過程が
ただ真面目なだけではなく、おきゃんで面白い。
彼女の素晴らしさもさることながら
他の女優陣も、みんな魅力的だった!!

桃井かおり姐さんの良さは
英語セリフだと少々殺されてしまった感じだ。
工藤夕貴ちゃんが演じる
「おかぼ(パンプキン)」は
ちょっと抜けた感じで、すっごく可愛かった。
彼女があまりに良過ぎたので、
逆に出番を削られたという噂もある。

コン・リーの「初桃」は、
ある時はしとどに濡れ、
ある時は業火のように燃える激しさを見せ、
目が離せない。
主役の座を取って変わられる女の情念を
現実の彼女と重ねてしまい、
演技に見えない迫力にほれぼれ!
彼女が出なくなる終盤は、
かなり物足りなくなっちゃうくらいだ。

堂々とした貫禄と、意外なほど日本人らしい
凛とした美しさに溢れた
「豆葉姐さん」ことミシェル・ヨー。
穏やかな声も良いんだよなぁ~。
んもう、素晴らしい!!

女優陣の華やかさに比べて、
どうしても地味に見えちゃうけど
役所広司さんの
子供みたいな表情が垣間見える朴訥さや、
渡辺謙さんの
感情を抑えつつ溢れ出る男っぷりなど
男性陣もすごく良かった!

3時間近くの大作だけど、
思いのほか堅苦しくないので
グイグイ引っ張られて観られる感じだった。

いいもん観させてもらいました!

Mr. & Mrs. スミス

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たたみかけるアクションで
ガシガシ押し切っちゃうかと思ったら
かなりコメディ色が濃くて、
単純に楽しかった!

んな訳ねえだろ!という設定に
倦怠期の夫婦という庶民感覚が入り
妙なリアリティを生んだりして。

それでもまあ、かなり大雑把で
いい加減な展開だけど…(笑)。

今回のアンジェリーナ・ジョリーは、
本領発揮の
ダイナマイト・ボンバァァァ~~~~~ッ!!!
今流行りの言葉で言うと、
まさに「エロ可愛い」!!

ここ最近の出演作品は、演技派を意識してか
イマイチな役が多かった気がするけど
ぜひ彼女には、
この路線で突き進んでもらいたいものである。

対するブラッド・ピットは、
凄腕というわりにはドジで茶目っ気たっぷり。
気のイイあんちゃん風なところが、
かえって格好良い!

二人の夫婦喧嘩は、相手を殺しかねないド迫力!!
いくら映画とはいえ、ちょっとやり過ぎかも…。

二人は、
この映画がキッカケで結ばれたと言われてるけど
ラブシーンには、ぜんぜん色気を感じない。なぜ?
特に、
ブラピの方にやる気のなさを感じたんだけど…。

二人の間に色っぽい雰囲気が出てたら、
作品自体も、傑作になり得た気がしなくもない。

まあ、さっぱりしてるから
あっけらかんと気楽に観られたんだろうけどね。

お暇なら観てよね♪って感じかな。

トゥルーへの手紙

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大ヒット御礼!!

シネマライズ史上でも
かなりのロングヒットに
なってたのでは?!

ここもやっと
整理番号制になった!

狭く息苦しい階段で
無駄に並ばなくても良くなったのは
嬉しい限りだ。

相当混んでいるという噂で
空いた頃に行こうかと思ってた。
そうこうしているウチに、終映ギリギリ。

最終日の最終回に滑り込みセーフでしたぁ~。

僕の周囲での評判は芳しくない。
というか、かなり酷いものだったので
観る気がそがれていたというのもあるかも…。

覚悟をして、いざ鑑賞をば…。

うぅ~ん、BGVだねぇ~、こりゃ。
ドキュメンタリーというものでもないし、
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これを映画館で
長時間観るのは、
拷問に近いかも。

辛かったぁ~。

同時期開催の写真展は、
とても良かったよ♪

ブラザーズ・グリム

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ハリウッドが
またやっちゃいました!

素直なファンタジーなど
テリー・ギリアム監督には
決して求めないけど…。

この中途半端な作りは
一体何?!

ストーリーは単純なんだから、
後は、どうひねって料理をするか
だと思うんだけど。


役者陣は、
とても楽しそうに演じていて良かった!

マット・デイモンとヒース・レジャーの配役が
逆の方がしっくりくる気がしたんだけど、
どうだろう?

CGの力を借りて、大流行のファンタジーものを
茶化したかのような作品世界。

結局、
自分で自分の首を絞めるような作品になっちゃって
御愁傷様。

エリザベス・タウン

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見どころをギュッと
凝縮した予告編。

それだけで
感動することもあるし

本編よりも
良かったりもする。

ひとつのテーマで
色んな曲を集めた
コンピレーションアルバムは、お得感たっぷり♪

ただ、レコード時代に
アルバムを一曲づつ聴いていたような
観賞後の充足感は味わえないかも。


僕にとって、この作品はそんな感じだった。

前半のキルスティン・ダンストと
オーランド・ブルームのくだりは
コメディタッチで、こそばゆくもありつつ
ゆるい感じがすごく楽しかった。

オーリーの子犬のように変わる表情も魅力たっぷり。
お堅い作品の彼よりも、僕は好きだな。
キルスティンのごつい顔にも、もう慣れた(笑)。
なんだか可愛く見えてきたような…。
いい表情してます♪

スーザン・サランドンがとてもイキイキしていて
前半の締めは、ほとんど彼女の独壇場。
亡き夫について語るシーンは、笑いあり、涙ありで
このまま終わっちゃあ彼女が主役!って感じ。

んで、もう終わりかなぁ~。って思ったとこから
一気にロードムービーへ!!

オーリーの感情表現は楽しめるけれど
流れに合わせてかかる曲がぶつ切り。
気持ちが曲に乗る間もなく、
なんとなく置き去りな気分。
英語の歌詞が理解できたら違ったんだろうけどなぁ。
いい曲が多かったから、サントラは楽しめるかも。

いろんな素材を詰め込み、とても美味しいんだけど
終わったら何を食べたか思い出せない鍋料理のようだ。
プロフィール

ヨネえもん

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