すごい設定だ!
普通の女子高生自身が、兵器になっちゃうのである。
普通だったら、どうしてそうなったのか
その辺を掘り下げて
逆に嘘くさくなっちゃうだろうけど、
そんなことはしない。
終始、
「ちせ」と「シュウジ」の恋模様が中心に描かれる。
気恥ずかしくなっちゃうくらい、
アキバ系好きのする女子高生「ちせ」。
普通より、ちょっと可愛いかな?くらいの
微妙なバランスのルックスが、作品にぴったりだ。
兵器になったこと自体は、
意外なくらいあっさり受け入れてて
そんなことより恋の行方が重要という所が清々しい。
「シュウジ」は普通の男子高校生なんだけど
どんな時も苦虫を噛み潰したような表情で
溌溂とした青春感が薄まってしまう。
喜んでる表情も、なんだかなぁ~…。
友達役の男子「アツシ」の方が、いい表情してた。
「愛」という言葉は使わず
「恋」という言葉に終始してる。
「恋」って言うと、
一気に身近な感じがするから不思議だ。
ファンタジーの要素を持ちながらも、
妙にリアルな終末感。
激しい戦闘シーンは、ゲーム世代を彷佛とさせる。
街を襲う戦闘機。空襲。壊されるビルに街並。
異様なほど身近で、リアルな映像。
あり得ないこととは思いつつ
どこか自分の世界のことにも思える不思議な感覚。
突飛すぎる設定ではあるけど
恋物語りとして、
かなりの高純度なのではないだろうか!