2006年01月

最終兵器彼女

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すごい設定だ!

普通の女子高生自身が、兵器になっちゃうのである。

普通だったら、どうしてそうなったのか
その辺を掘り下げて
逆に嘘くさくなっちゃうだろうけど、
そんなことはしない。

終始、
「ちせ」と「シュウジ」の恋模様が中心に描かれる。

気恥ずかしくなっちゃうくらい、
アキバ系好きのする女子高生「ちせ」。
普通より、ちょっと可愛いかな?くらいの
微妙なバランスのルックスが、作品にぴったりだ。
兵器になったこと自体は、
意外なくらいあっさり受け入れてて
そんなことより恋の行方が重要という所が清々しい。

「シュウジ」は普通の男子高校生なんだけど
どんな時も苦虫を噛み潰したような表情で
溌溂とした青春感が薄まってしまう。
喜んでる表情も、なんだかなぁ~…。
友達役の男子「アツシ」の方が、いい表情してた。

「愛」という言葉は使わず
「恋」という言葉に終始してる。

「恋」って言うと、
一気に身近な感じがするから不思議だ。

ファンタジーの要素を持ちながらも、
妙にリアルな終末感。
激しい戦闘シーンは、ゲーム世代を彷佛とさせる。
街を襲う戦闘機。空襲。壊されるビルに街並。
異様なほど身近で、リアルな映像。
あり得ないこととは思いつつ
どこか自分の世界のことにも思える不思議な感覚。


突飛すぎる設定ではあるけど
恋物語りとして、
かなりの高純度なのではないだろうか!

フライトプラン

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突っ込みどころ満載!
これは一人で観ちゃだめだ!

誰かと一緒に共有してこそ
この映画の本領発揮。
そして、観賞後の会話が
盛り上がること請け合いである!!

イイか悪いかは別としてね(笑)。

一人で観た僕は、悶々として辛かった…。
娘への愛情を前面に出して、
普通の作品と一線を画したかったんだろうけど
他人への思いやりを感じない作品に、人間愛は感じられない。

何を書いてもネタバレになっちゃうので
今回は敢えて書きません!

もし観た人がいたら、ぜひ語り合いましょう!!
語るものなんて、何もないけど。

ジョディー・フォスターが出てると
必要以上に期待しちゃうんだけど
これは『パニック・ルーム』の類いだねぇ~。

はぁ~…。

博士の愛した数式

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穏やかで
優しい。

淡々と過ぎて行く
一日のようである。

大きな事件はないけれど
その中での、こころの動き。
幸せな笑顔。

くり返す日々が
無駄ではないと思える。そんな作品だ。


――ここから、映画とは関係ない話しをしますね。

もう、20年近くも前の話し。
ある夜、父が血だらけになって帰ってきた。
外は激しい雨。うろたえる母。

どうしたのか聞いても、どうも要領を得ない。
とりあえず手当てをし、
しばらくたってから父は言った。

「あれ?どうしたんだ?いつ帰ってきたんだろう?」

最初は気が動転しているのだろうと思ったが
数分後に、また同じセリフ。
そして、また数分後に…。

これは、おかしいということで救急病院へ。

雨の中、自転車に乗っていた父は途中で転倒。
そして頭部を強打したらしく、
短時間の記憶障害をおこしてしまったのだった。
手術も無事成功し、
幸いにも大事にはいたらなかったのだが
その時の家族の心痛は、ただ事ではなかった。

もし障害が残ってしまったとしたら…
そう考えると、今も恐ろしい。


――お待たせしました。
  ここから、映画の話しに戻ります。

この映画は、
記憶が80分しかもたないという数学博士と
子持ちの家政婦の話しだ。

寺尾聡が演じる博士は、
記憶障害がなくても一風変わった人に見える。
数に対する情熱は激しく、子供のような部分もあって
どことなく愛らしい。

家政婦は深津絵里ちゃん。
母親というよりも、
歳の離れた姉みたいにも見えるが
その友達のようなやりとりも可愛らしい。

そんなほのぼのムードの中の
浅丘ルリ子さんのたたずまいの見事さといったら!!
尻の穴がキュッと締まるような緊張感。
さすが女優の貫禄!!!

家政婦の子供が成長し、
数学教師となった√(ルート)くんの授業という形で
物語りは進む。
大人の√くんは、吉岡秀隆くん。
その諭すような口調が、とてもイイのだぁ~!!
僕は数学が苦手だったけど、無機的な勉強ではなく
あんなに人くさく数式を教えられたら
もう少し楽しく学べただろうなぁ~。

80分前とまではいかなくても
記憶は薄れいくもの。
分からない明日を心配するより、今日を生きてみよう。
それも、気張らずにね。

気持ちが、ゆるやかにほぐれるイイ作品でした。

ホテル・ルワンダ

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人間って、一体なんだろう?

大義名分があったからと言って
人を殺めていいわけではないけれど
聖地を奪い合うわけでも、
私利私欲というわけでもなく、
ただ
存在することだけを忌み嫌い
ここまで鬼畜になれるなんて…。


何も分からない幼児でも
白人、黒人、黄色人種などを同じ環境で育てたら
お互いの違いを嫌い、自分が優位に立とうとするらしい。

この映画の舞台では、外見的な違いは皆無。
ただ、後付けの「族」という違いがあるだけだ。

ただ、それだけ。

行き場のない怒りによって、
やりきれない悲しみが湧いてくる。

かろうじて救いのある描き方と
ドキュメンタリーではなく、映画として観られるのが救いだ。
そうでなければ辛過ぎる…。

アメリカの報道クルーが、何もできず
ただ恥じ入っている部分にも身がつまされる思いだった。
『大半の人は、
 虐待の映像を見ても「恐いねぇ」と言うだけで
 次の瞬間にはディナーに戻る』
胸をえぐられるような、セリフだった。


この映画を観た直後は、
歩いていても涙がこぼれそうになった。
そんな僕が次にしたのは
夕飯に何を食べようかと考えたことである…。

世界で起こっている悲惨な出来事。
身近でも起こってる悲痛な出来事。

全てを悲しんでいるだけでは、生きてはいけないけど…。
僕の中に、ちいさいけれど何かが残った気がする。

生きていることを心配しなくていい日々が送れることが
とても有り難いな。
人を、愛しましょうね。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

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こんなに純粋な映画
ひさしぶり!

二人の愛に
心が洗われるようです。

ヒロインに
自分を重ねて
涙が止まりません。

愛することの
本当の意味を知った気がします。

…なぁ~んちゃって。

そんな、
ぴあの出口調査でしか採用されないような
甘ぁ~い感想が出てくる作品かと思ったら
大間違い!!

さすがグウィネス・パルトロウ!
一筋縄ではいかない女だぜ(笑)。

物語りの展開で
時系列をかなりいじっている。
最初は、
他愛ないストーリーに変化をつけようって魂胆か?
なんて目で見ていたんだけど
話しが進むと、
それが必要なものであることが見えてくる。

甘えた気分で観てたら
後ろから殴られたような気分。

決してアンハッピーエンドではないのに
ハッピーな気分にはなれない。

原題は「Proof」の一文字。意味は「証明」。

こう一文字で書かれれば、
作品にぴったりのタイトルだと思う。
しかぁ~し、邦題には
「オブ・マイ・ライフ」が付いてる。
「マイ」とか「ライフ」が付くと
癒し系の映画に感じるから不思議だよねぇ~。

THE有頂天ホテル

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んもう!
大好き!
こういうバカ映画!!

「一番好きな邦画は?」
と聞かれたら

恥ずかし気もなく
『ラジオの時間』と
答える!

他にも素晴らしい作品はたくさんあるのに
よりにもよってソレ?!

と言われようが、好きなものは好きなのである。
仕方ない。

前作『みんなのいえ』は、期待し過ぎちゃったのか
あまりイイ印象が残っていないんだけど
今回のはイイッ!
なにがイイって、とにかく観てみて!!

こんなに大勢出さなくても良いんじゃない?ってくらい
個性的なキャラクターがてんこもり。
その自己主張の強い登場人物たちが、それぞれに
悩みを抱えながらも、あんまり悩んでない。
あっけらかんと、行き当たりばったりで前向き。

別に、みんなで何かを成し遂げたりするわけではないから
『ラジオの時間』ほど、カタルシスはほとんどない。
それでも、なんとも言えない楽しい気持ちが残る。
それでイイじゃん!

大勢いるキャラクターの中で
抜群に輝いていた、松たか子ちゃん!!
意外なほど今までのイメージと懸け離れたキャラを
すっごく自然に楽しく見せてくれた。

篠原涼子ちゃんも、いいキャラだったなぁ~!!!
ずいぶん笑わせてもらいました!
大袈裟に言ったら、天使にさえ見えた(笑)。

なぁ~んにも残らない映画。
それは、いい意味で。
劇場を出たあとに、なんだかスキップしちゃう感じ。
それって素晴らしいことだよね!

僕の右隣に座ったお婆ちゃん。
始めはカツサンドを食べていたのだが、中盤から
みかんを食べ始めた。うぅ~ん、お座敷映画って感じ(笑)。
大きな声で手をたたきながら笑って観られる。
それが許される映画って、イイよね!!

これぞ、超・大衆娯楽作品だぁー!!!!!

銀色の髪のアギト

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KOKIAの歌声と
なんだか物凄い
アニメーションに、
オープニングから
圧倒された!!

全く予備知識が
なかったので
物語りの世界を
理解するので
精一杯だった。

これって、劇場用オリジナルなのかな?

力の入った設定や作画。
一所懸命、活き活きと描かれるキャラクター達。

…でも、なんとなく置いてきぼりの僕。

分からないなりにグイグイ引っ張ってくれる
「何か」が、僕には見つけられなかった。

つまらない訳ではないんだけど…
ごめんね。

ちょっと勉強してから観てたら
楽しめたのかもしれないけど…。
それって、作品としてどうよ!

でも、歌はホントに良かった!
KOKIAのCDは、買うかもしれないな。

歓びを歌にのせて

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人間の醜い部分を
包み隠すことなく
それでいて、
どこか希望の光を感じる。
文部省推薦かなにかに
なっていたようだけど
意外なほど
セクシャルな表現が多く
赤裸々。

性をファンタジーとして扱わず、
欲望のおもむくままに
正面きって描いているのに
正直、ちょっとビックリした。

綺麗ごとでも
スウィートでもない「いやらしさ」が
かえって純粋にも見えてくるから不思議。

ハリウッド製の感動ものとは違って
素直に泣かせてはくれないんだよねぇ~。
ちょっと粗野な感じすら受けたし…。
だけど、プリミティブな感じに馴染めたら
じんわりと感動できるだろうな。

一時期、こういう映画に
拒否反応を示した時期があった。
素直に受け入れられず、人の嫌な部分ばかりが
気になり、鼻についてしまったのだ。

でも人間って、ダメな部分の方が多いし
それを認めあっていこうとしない限り
深い人間関係は築けないんだよね。

僕の心も、ほんのちょっとだけ
大人になったのかな(笑)。
ただ歳取っただけ?!


この映画の核になっている音楽。
音を楽しむのには、知識が重要じゃあないのだ。
素晴らしい歌唱と歌詞に圧倒される。
そして、もっと素朴に
メロディーも歌詞もないエンディングでの大合唱!
人の声、そして共鳴。
人それぞれ、みんなの声がひとつになって
会場中が包まれるシーンは鳥肌もの!!

いまや、地球を壊しかねない人間だけど
手と手を取り合って歌えるうちは
きっと大丈夫!だと、信じたいな。

キングコング

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2006年の一本目!

映画の日だし
何か観たいな。と思いつつ、
地元でやっている作品で
他に観たいのが無かったため
とりあえず観ておくかぁ~。
ぐらいの気持ちで行った。

今どき『キングコング』って言われても…。
それに上映時間が半端じゃなく長過ぎっ!
と、観る前からテンション下がってたんだけど…。

キターーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!
やっぱり映画は、観てみないと分からないもんだねぇ~。

序盤はナオミ・ワッツ演じる喜劇女優
アンの暮らす時代1933年のニューヨークをじっくり描く。
街並やアンのファッションやたたずまいなど
すぅ~っごく懐かしい雰囲気。
安っぽいハリボテではない、重厚な感じ。
ナオミ・ワッツって、こんなに綺麗な女優さんだったっけ?

丁寧に丁寧に進んでいくため、
何の映画を観ているのか忘れてしまうくらいだけれど
映画の魅力たっぷりの序盤だ。

子供には、かなりツマラナイだろうな。


髑髏島に着いてからの展開は
息もつかせぬハラハラドキドキの連続。
これでもかこれでもかと、一難去ってまた一難。
ジュラシックパークかと見まごう大迫力!!

そんな中、自然に育まれて行く
コングとアンの愛情。
観ているこっちも感情移入しちゃう。
コングのように、純粋に誰かを守れるような
男になりたいなぁ…なんて思っちゃったりして(笑)。


終盤、哀しい結末が待っているわけだが
コングを追い詰める人達の感情は描かれない。
その無機質な感じが余計に哀しい。

約3時間。
壮大な娯楽超大作の世界にどっぷりと浸った。
いい意味での、軽い徒労感を味わえる映画。
まさに、観て良かったぁ~!の一本だった!!
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