2006年04月

キャッチ ア ウェーブ

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うぉ~。
恥ずかしくなるくらい
古典的な青春映画だぜい!!

昔と違うのは、主人公が
熱く自己表現をしないところ。
内に秘めるものはあるのにね。

悶々としないで
サラッとしている所も
現代的なんだろうなぁ~。

かといって、いわゆる「イマドキ」でイメージする
モラルが無くて原始人みたいな子たちではないので
昭和の人間としてはホッとするのだ。

声変わりも微妙な年頃なので
パッと見よりも、随分子供っぽい表情をする彼ら。
くすぐった過ぎるぜぃ~。


竹中直人って、昔は面白いと思ったんだけど
この映画の登場シーンを観て、
生理的に嫌だった。正直、気持ち悪い。

中盤までの彼の悪のりには
嫌悪感すら感じてしまって…。

後半のテンションが全編だったらイイのになぁ~。

主役の大洋こと三浦春馬くん、
友達の小林こと木村了くんと田口こと濱田岳くん。
適度なお笑いと友情、そしてちょっとした成長が
大袈裟でなく爽やかでいいねぇ~。

加藤ローサちゃん演じるジュリアの登場は
安い漫画のようだったけど、いい笑顔だねぇ~♪

ことあるごとに敵対する
横須賀のチンピラサーファーたち。
笑っちゃうくらいのひねくれ加減と、
連れ立っているちゃらい白人の扱い。
僕がアメリカ人だったら、映画観て怒るね。

日本なのに
不自然なくらい(色の調整し過ぎ)青い海。
全体に映像のコントラストが低くて浅い印象。
なんだろう?
フィルムじゃないのかな?デジタル?


ぺらっぺらで印象の薄い作品だけど、
それがかえって青春っぽくて好きだな。
エンディングを彩るDef Techの主題歌、
夕凪とか夏の終わりを感じさせてイイねぇ~。
今年の夏のマストアイテムなのだ!!

Vフォー・ヴェンデッタ

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鳴りもの入りでの公開!
などと言われているが
ひっじょぉぉぉ~に
地味な印象が否めない。

主役の素顔が
一度も見えないというのが
その一因だとも思うけど
きっと、
それだけじゃないよねぇ~。


主役の「V」は、いつもマスクで素顔を隠している。
誰がやっても同じかとも思いがちだけど
演じるのはマトリックスのエージェント・スミスで
強烈な印象を残したヒューゴ・ウィービング…らしい。
声色や立ち居振る舞いが、とても紳士的で
意外なほど人間くさく、とても魅力的に見えた。
英語なのにヨーロッパの雰囲気すら漂っているような。

弱い部分を克服して、
強い女性へと成長する少女イヴィーを演じる
ナタリー・ポートマン。
どう見ても、端っから気丈にしか見えないけど(笑)。
髪を剃られ、坊主になった彼女のカワイイこと。
男勝りの彼女の目ぢから、凄いッス!!

見た目からは、すぐ殺される脇役にしか思えない
なんとも頼りなぁ~い雰囲気の警部。
彼の活躍は、観ているものに勇気を与えるね。
寂し気だけどあたたかい、とてもいいキャラです。

詩を思わせる難しいセリフが多く
字幕だと、それを追うので精一杯。
ネイティブだったら、もっと楽しめるんだろう。


物語りの肉付け部分や味付けは
とてもしっかりできているとは思うんだけど
いかんせん骨組みがちゃちい…。

駄作と言い切るには勿体無いけど、
映画よりもテレビ向きかも?!
連続テレビシリーズなどで見たら、先が気になって
かなりハマりそうだな。

かもめ食堂

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おむすび食べたいっ!!

そう思わずにはいられない!

シンプルで飾らないからこそ
炊きたてご飯のおいしさを
じわぁ~っと
味わうことができて、
なんともしあわせぇ~♪

まさに、この映画を象徴しているかのようだ。


映画の中に出てくる美味しそうな食べ物といえば
僕は「ひまわり」のオムレツを思い出すんだけど
それに勝るとも劣らないほど、食欲が刺激された。

シェフが主役の映画となると
美味しそうでも、本当は味が分からないことが多い。
その点、この作品に出てくる料理は
どれも庶民的で、味や香りをたやすく思い出せるし
なにより、
食べている人たちの幸せなそうな表情が堪らない!

それを見つめる
小林聡美ちゃんの表情が、またいいんだよなぁ~。

小林聡美ちゃん、もたいまさこさん、
片桐はいりときたら
ただそこに立ってるだけで笑いがとれる
類い稀なる個性派女優たちである。
「やっぱり猫が好き」を連想しちゃうけど
似ているようで全く違うキャラクターと、
自然なテンションの振る舞いから
にじみ出てくる面白さという点で
コメディとしては、全くの別物である。

ぎゃははと笑うシーンはなくとも、
たまらなく可笑しい!!

人物の詳しい背景は、そんなに描かれない。
「色々辛かったんだろうなぁ~」ということを
辛うじて伺い知ることができる程度だ。
その曖昧さが
観客自身の辛いことに重ね合わせ易くさせて、
ただ塩むすびを食べるだけのシーンなのに
込み上げてくるものがあるんだろうな。
観る人の人生経験によって、かなり違いそう。


僕にとっては、
バイブルとなりうるくらいの作品かもしれない。
良いわぁ~。好きだわぁ~。


もう夢を語る歳ではないけど、
僕の夢はギャラリーカフェをやることだ。
この作品を観て、こんな空間を提供できたなら
素晴らしいなぁ~と強く思った。

僕が住む街には
映画の舞台であるフィンランドのような
澄んだ空気もないし、
時間がゆったり流れているわけでもない。
ましてや森もないけれど…。

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この街に生きて、
笑い、悩み、
暮らす友がいる限り
いつの日にか、
みんなの笑顔が集う
そんな店をやるのだ!!

人は変わっていくもの
ですけどね♪

寝ずの番

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嫌いだ!
こういう作品は
大っ嫌いだ!

監督を見ても
予告編からでも
下ネタが
出ない訳がないけど。

全編が
下ネタやんけぇ~っっ!!!

僕は下ネタは好きだけど、
こんなにしつこく、下品でベタなのには耐えられない。
どんなにステキな部分があっても、僕には無理!!


「これを分からないようじゃ、まだまだダメだなぁ~」
なんて言われるかもしれないけど、分からなくて結構!!
嫌なものは嫌なのぢゃぁぁぁぁぁ~~~~~!!!

嫌で嫌で堪らない作品とはいえ
出演者の面々は、軽快でいい味出してた。
まあ、「いい味出して」て当たり前なぐらいの
大御所揃いなんだけど…。
木村佳乃ちゃんの存在が絶妙で、おもろかったぁ~!


関西弁って、まろやかな感じが好きなんだけど
この映画の関西弁は、どうも標準語っぽくて
わざとらしさが耳についた。
ネイティブの人と、そうでない人が交ざると
違いが気になっちゃうんだよねぇ~。


初監督作品にして「第一回」と謳ってた。
今作の評価を受ける前に次回作が約束されてるなんて、
公開初日午前中のTVコマーシャルで
「絶賛公開中」って言ってるようなものだね。


僕が映画関係者で、こんなこと書いたら
日本映画界では生きて行けないんだろうなぁ~。
良かった、自由に言えるいち観客で。

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

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ふへへっ!
楽しい!!

いつ見ても時代が
そこで止まっているかのような、

大騒動になっても
どこかのぉ~んびりしてて、

なぁ~んとも安心する世界。

ついに
長編でのスクリーンデビュー!
…と言っても、
ぜぇ~んぜん気負いがない感じ(笑)。

クレイアニメのとぼけた質感って
素朴で好きだなぁ~。

沢山登場する発明品の数々も
子供のころに発想したことがあるような
突飛ではないアナログな手作り感に
思わずニンマリしちゃう。

とにかくキャラクターの表情がイイ!
止まってると不思議な面持ちだし
まるで人を小馬鹿にしたようにも見えかねない顔も
動き出すと、たまらなくキュートなのだ。

クレイアニメの手法は、よく紹介されているので
なんとなくは知っているけど
やっぱり凄い技術だし、その根気に脱帽!!!

技術が素晴らしいからといって
必ずしも映画として素晴らしいとは言わないし
絶対のお薦め作品という大袈裟なものではないけど
僕は、こういう作品好きだな♪

好きだ、

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いやぁ~、好きだ、

宮崎あおいちゃん、
好きだ、

こんなにスクリーンで
キラキラしているのに
不思議なほど
ナチュラルで、好きだ、


マイクが拾う
風の音、

ささやき声、つぶやき、

この作品中では、
雑音になりかねない音さえも
生きてそこにある感じだ。

とても演技とは思えない自然な表情が
映画を観ているという境界線を曖昧にしていく。

ややもすると
寝てしまう人もいるかもしれない(笑)。


キスまでの、ながぁ~いためらい。
こんなにドキドキするなんて、
映画では初めてかも?!

大人になってからの永作博美ちゃんが、
芸達者な感じで気になった。
彼女自体は好きなんだけど、
このフィルムの中には
どうもしっくり収まっていないような…。

瑛太くんと西島秀俊くんは
見た目は全く違うのに、
意外なほど自然に繋がって見えた。


今も、どこかで見られるかもしれない風景。
微妙な懐かしさを感じさせる映像がとてもイイね!!

こんな苦くも甘酸っぱい思い出なんて、
僕にゃあないんだけど(笑)、
こころの記憶をくすぐられるこの作品。

好きだ♪8313a4c7.jpg
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ヨネえもん

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