2007年07月

アヒルと鴨のコインロッカー

「ボブ・ディラン」
僕は、彼をよく知らない。

「風に吹かれて」
僕は、この歌をよく知らない。
女の人が歌っていたような気もするけど…。

だけど、その切ないメロディには
なんだか懐かしさを感じるんだよね。
歌詞が分かったら、もっと沁みるのかもしれないな。


ちょっと昭和の香りがする作品だ。
舞台が仙台ということもあるかもしれないが
穏やかな時間が流れている感じが好きだ。

主演の濱田岳くんの
ぽやぁ~んとした雰囲気が、とても生きている。
ただのほのぼの映画かと思いきや…。

瑛太くんが、また面白い役をこなしてますねぇ~。


オープニング映像の意味が
後々で明らかになったり、
いたるところに伏線が張られ
それが結ばれて行く様が面白い。

ほほぉ~ん♪

作品の構成の巧さもさることながら
そのモチーフや人の描き方に
愛情が溢れているようでイイ!

ネタバレなしには語りにくい作品なので
機会があったら是非観て欲しい佳作です♪

一度観たら、多分もう一回観たくなるよ!

腑抜けども、悲しみの愛をみせろ

これって
サトエリの実話?

そんな声さえも聞こえてきそうな
ハマり役を演じている佐藤江梨子。

こんなにイメージ通りだと
ヤバいんじゃないの?
でも、良くやった!サトエリ!!

妹役である佐津川愛美ちゃんの
眼鏡美少女ぶりも良いが
タンカを切る時のパワフルさに
演技力がキラリと光っていた!


永作博美ちゃん、いい味出してるねぇ~。
自分の殻に閉じこもりがちな
他のキャラクターたちとは正反対のキャラで、
飄々とした表情のまま痛々しい笑いを誘う
弛緩剤的な存在を好演!!

目の奥が笑っていないようにも感じられて
歪んだ恐さもにじみ出てる。
これって計算?


陰湿で、悲惨な内容なのに
突き抜けて爽快ですらある。

モチーフとして使われている漫画自体も
映像に組み込まれたりして面白い。

不思議な勢いと
魅力を持つ作品だった♪

僕にとっての『パリのレストラン』

もう、ずいぶん前の作品だけど
『パリのレストラン』という映画が好きだ。

パリのとあるレストランの閉店前夜が舞台。
その最後の晩さんに集まった常連客たちの
それぞれの人間模様が絡み合い凝縮された
まるで一夜の夢のような、切なくも素敵な作品だ。


渋谷から一駅の池尻大橋に
『Terra Karra』という
小さな小さなレストランがあった。
僕にとっての、まさに『パリのレストラン』だ。

毎週のように通い、とりとめのない会話を楽しんだり、
会社帰りに、ちょっと愚痴をこぼしに行ったり、
映画の余韻を話したくて寄ったり。

川崎に住む僕には、
池尻大橋はちょっと遠いにも関わらず
幾度となく足を運び、食事と会話を楽しんだ。

楽しい思い出と、たくさんの出会いがあった場所。


ここ数年は、あまり行くこともなくなっていたのが
今さらながら悔やまれる。


1995年10月にオープンしたその店は
2007年7月に幕を閉じた。
最後の晩餐どころか、
「閉店しました」のメールが届いて閉店を知ったので
映画のように余韻に浸ることもなく…。

なんだか、まだ信じられないなぁ。

12年近くもの間、そこにあった『Terra Karra』。

お疲れさまでした!
そして、
どうもありがとう!!
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ボルベール<帰郷>

『オール・アバウト・マイ・マザー』
『トーク・トゥ・ハー』の
ペドロ・アルモドバル監督が贈る
郷愁と女性讃歌のヒューマン・ドラマ!!

なぁ~んてうたい文句だけど
いたって気楽に観たい作品である。

けっこうハードな内容ながら
その描き方は
あっけらかんとして前向き。

逞しいにもほどがあるぞペネロペ・クルス(笑)。


男と女あっての、この世の中だと思うのだが
男なんて邪魔なだけ…と言わんばかりの扱いである。

これって、開き直りなのか?!

スペインの女性の逞しさは映画としては恰好良いけど
僕は、その中にも
たおやかさを携えた女性が好きだなぁ~。

ペネロペ演じるライムンダの姉・ソーレ。
姿形こそぱっとしないけど
その平凡さが、だんだん可愛く見えてくるよね。

他の女性達がすっごいから余計かもしれないけど…。


アルモドバルならではの綺麗な原色使い。
土っぽさがあるので、原色とはいえ
ちょっと落ち着いた風情だ。

映像とペネロペの歌声は絶品!

難しいことは考えず
肩ひじ張らず楽しめば名作かも(笑)?!
僕には面白かった♪

絵本『インコの手紙』

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シンガーソングライターでイラストレーターでもある
あきばたまみちゃんの曲『インコの手紙』が
絵本になって書店に並んでいる。

きっと、絶賛発売中♪

死に逝く一羽のインコから
飼い主へと宛てたメッセージ。

暗ぁ~くなりがちなテーマを
あっけらかんと、そして人間味たっぷりの作品にするのは
あきばたまみちゃんの得意とするところ。

生き物を飼ったことがある人なら
きっと共感する部分があるだろうし
人に置き換えても、とっても感慨深い。


「生と死」を描きながら
宗教的にはならず、
あくまでも身近な世界として描かれているのがイイ。

そういう裏読みをしちゃうこと自体が
ナンセンスなのかもしれない。
彼女は、きっと、純粋で素直な気持ちのまま
この作品を描いたのだろうと思う。

漢字や片仮名にルビがふられていないのが残念だけど
たくさんの子供たちはモチロン
昔子供だった大人たちにも手に取ってもらって、
小さな命の大切さを感じとってもらえたら嬉しいな♪

東京上空行ってきました!

梅雨まっさかり~。
ハッピーマンデーの「海の日」目前。
あと二週間もかからずに、梅雨明けでしょうかね?

先週末は入谷の「朝顔まつり」へ
週頭は仕事帰りに浅草寺の「ほおずき市」へ行き
もう、いつ夏がきてもオッケー!って感じです。

7月5日(木)~7日(土)の3日間
『浴衣か甚平を着て行くと、
 大展望台(通常大人820円)が無料!』
というのにのせられて
東京タワーへも行ってきましたー!

七夕ということもあって
周りにゃあカップルばっかりなんですが
そんなこたぁ気にしないタチなんで(笑)。

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↑大展望台内に飾られた、天の川イルミネーション

まるで、ホタルイカ漁の投網だね(笑)。

地上150mから見下ろす東京の夜景は
見事なもんですねぇ~。

機会があったら、お薦めです♪

あるスキャンダルの覚え書き

久々の
ケイト・ブラン シェット様や~♪

どんな役でも
不思議な個性を光らせる彼女。
今回の役も、彼女の魅力全開である。

どこか儚げでいながら
芯の強さを感じさせる。
全てを受け入れ、全てを拒絶する「白」。

ブランシェットの名前は伊達じゃないね!


対するは、厳格で孤独なエゴイストぶりが
ハマり過ぎてて恐いジュディ・デンチ。

ブランシェットが「白」なら
ジュディ・デンチは「漆黒」。

高潔な外見とは裏腹に
内に秘めた不気味さを感じさせる。


ワイドショー的で下世話なストーリーなのに
二大女優のぶつかり合いのおかげで
緊張感あるサスペンスとして、とても見応えがある。

まさに火花を散らす女優対決!!
すげぇ~っ!

とはいえ…、
好きな内容か?って聞かれると…
うぅ~ん、イマイチかなぁ。

ジュディ・デンチ演じるバーバラの
歪んだ愛情表現の裏付け方に
釈然としない感情が残った。

キサラギ

ちゃらい映画が観たいなぁ~
と思って観たこの作品。

意外や意外!

二転三転するストーリーと
小気味良いセリフまわし、
笑えて、
なんだか優しい気持ちにもなれて、
かなり楽しめた!!

『キサラギ』というタイトル自体が分かりづらいし
タイトルのロゴデザインも軽~い感じで
ちょっと損しちゃってるんじゃないかな?

香川照之さんに小栗旬くん、小出恵介くんと塚地武雅、と
華は足りないけど、そこそこ魅力的な役者陣。
個人的に苦手な顔のユースケ・サンタマリアも
ちょいと嫌な役を好演。

D級アイドル如月ミキの
D級さ加減もたまらない(笑)。

シチュエーションコメディでありながら、
途中からサスペンスタッチにもなり、とってもお得!

大画面で鑑賞するような映像美は皆無だから
「映画館で観なくても…」と言うのもごもっとも。
こういう娯楽作品が、
もっともっと映画的に創られたらいいんだけどなぁ。

意外に長い上映時間も
ほとんど気にならずに、あっという間。

面白かった!!

それでも生きる子供たちへ

7人の映画監督が
「子供」をテーマに撮った
短編映画集だ。

こんなことを言ったら
叱られると思うが、
戦争や貧困など
過酷な現実を映画にするには
子供というのは
恰好のモチーフだよなぁ~とも思う。

事実、無垢な瞳の子供たちが
大人の縮図のような行為に走る姿を見せられるだけで
堪らない気持ちになるから。

そういう作品は刺激的だけど、
好きじゃない。


まさに「それでも生きる」というタイトルそのままに
逞しく生きる姿を映し出している作品もあって
とても救われた。

ポスターにも使われている少女の笑顔が印象的な
「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」が特に好きだ。

貧富の差を描くのに、
富を否定するような描き方はしていない。

どんな環境にあっても
幸せを選び取るのは自分だということを
ちょっとズルいくらい可愛い子供の笑顔で映し出す。
ジョン・ウーといえばアクション映画かと思ったが
こんなに素直な作品も撮れる人だったんだねぇ~。


「幸せを選び取るのは自分だ」と
言える環境に住んでいること自体が幸せなことだね。

世界には、今この瞬間にも
生きることさえ難しい人がたくさんいるのだから…。
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