2007年09月

幸せのレシピ

料理は天才的だけど
人付き合いはまったくダメな
完璧主義者の美人シェフに、
ひょんな事から訪れた
孤独な姪との生活と、
情熱的な男シェフとの
不器用な恋の行方。

身も心もほぐしてくれる
温かく香しい煮込み料理のような
あなたを包み込む
ロマンティックムービー!

いやぁ~、安っちい表現だけど
まさにそんな感じ(笑)!!


どこにも奇をてらった所がなく
まさに、なるべくしてなるだろう展開の連続。

主演のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ姐さんの
軽快でキップのいい存在感におんぶにだっこと言っても
言い過ぎではないだろう。

細かい設定に、ややいい加減さがあるものの
ま、いいか。とお気楽に観られる作品だ。


ゼタ姐さん演じるケイトは、
完璧主義者が嵩じて
セラピーに通うほど人付き合いに不器用な設定だが、
真面目で一所懸命で
弱さも垣間見える情に厚い人間にも感じられ
とても魅力的だった。

母親に死なれた姪っ子ゾーイ役には
『リトル・ミス・サンシャイン』での
おなかぽっこり子供体型の記憶も新しい
アビゲイル・ブレスリンちゃん。

ケイトと、ゾーイとのやりとりは
時に歳の離れた姉妹のように
時に仲の良い親友のように
そして、実の親子のようにも見えて
なんともイキイキしていて良い!!


情熱的で陽気な男シェフには
地味な男前アーロン・エッカート。
大人の男の可愛らしさがあって、恰好いいなぁ。


キャサリン・ゼタ=ジョーンズ姐さん演じるケイトは、
完璧主義者が嵩じて
セラピーに通うほど人付き合いに不器用な設定だが、
真面目で一所懸命で
弱さも垣間見える情に厚い人間にも感じられ
とても魅力的だった。

あえて語るまでもないことだが
幸せに
レシピなんてものはない。
どんな材料を揃えても
それを美味しく作り上げるには
経験の積み重ねが必要なのだ。

結局は
たとえ不味いものができたとしても、
笑って分かち合える人がいればイイのかもね♪

厨房で逢いましょう

不器用な天才シェフが
平凡な主婦に恋をし、
その募る想いを料理に託す。

華やかでしたたるような
官能的な料理と
大人の恋心を描き
極上のワインのように
あなたを酔わせる
ロマンティックムービー…

などでは決してありませんっ!!

この作品に
『厨房で逢いましょう』なんて
小洒落たタイトルをつけるセンスは疑うが
もし、確信犯だとしたら
かなりシニカルな人だろう。

オープニングで鶏を捌くシーンから
すでにキワモノの香りが!

主人公の性格からただ者ではなく、
ヒロインである女性の
生っぽく下靡たしぐさも、
すべてが斜に構えた視線に感じられる。

ただ、平凡に見える設定も
描き方次第で
こんなにも無気味な怪作になるのかと思うと
映画の奥深さを堪能できるというものだ。

臭いの強い食べ物は
特に好き嫌いが分かれるものだが
この作品も、その類いだろう。

後味は好みではないが
少なからず刺激的な作品であることは間違いない!


作品中に登場する、食べる者を官能の世界へと導く
エロティック・キュイジーヌが実際にあったなら
ぜひ足を運んでみたいものである。

包帯クラブ

気軽に読める
青春小説という感じだ。

なんだか懐かしいような
ちょっとこそばゆいような。

友人ならいざ知らず
赤の他人の傷付いた心を癒すため
その嫌な思い出の場所におもむき
代わりに包帯を巻いてあげる。
という彼ら。

高橋瞳が歌う主題歌『強くなれ』にも
「頑張って」とすら気軽に言いにくい昨今に
あまりにも直球な歌詞で驚いた。

イマドキの若者には
「ウザイ」と言われそうだな…。


柳楽優弥くん、
包帯クラブの中では特異なキャラ設定だし
中心にいる人物ではあるんだけど、
なんとなく他のメンバーから浮いているようだし
その大袈裟な演技が不自然。

彼の心の傷となっていた友達とのシーンは
とても良かったなぁ。

石原さとみちゃん、
男勝りでぶっきらぼう、はっちゃきでガサツな様が
偽善的でなく等身大で親近感を感じさせ、
かえって可愛い♪
セリフなく、空を見上げて唇だけで語る表情は
彼女ならではで、とても良かった。

他の主要メンバーには
田中圭くんに関めぐみちゃん
貫地谷しほりちゃんといった
ここんとこ良く使われてる若手が並ぶ。

まあ、可もなく不可もなくという感じでしょうか…。

ちょっと大袈裟で
学芸会的演出ではあるものの
僕はこの作品、面白く観ましたよ。

観た後、ほっこり優しくなれて
めっけもんや♪

トランスフォーマー

またまた
宇宙人の侵略モノかぁ~。

そう思いつつも
予告編のCG映像に魅せられ
映画館へ。

うぅ~ん、ハリウッド恐るべし!!

何も残らない娯楽作品を作らせたら
やっぱり天下逸品だよねぇ~♪


CGが売りで、
ストーリーは二の次のSF大作ならではの
何も考えずにノリノリな感じが最高(笑)!

元ネタは映画と同名の日本産アニメーションで
飛行機やら車やらの乗り物が
ロボットにガチャガチャ変型しちゃうのだが
その様が凄まじくて、呆気にとられてしまう。

一体、どうなってるんだろう?


細かいネタで、かなり笑える部分も多く
実際に演じている人間よりも
CGのロボットの方が芸達者なので
それを楽しむだけでもイイかもしれない。

長いし、ちょっとダレる部分もあって
けっしてテンポがイイとは言えないものの
スピード感溢れるCGに圧倒されている間に
気付いたら終わっちゃう。

面白かったぁ~!!


このノリで
マクロスやバルキリーなんかも
ハリウッドでトランスフォームしてくれないかなぁ~♪

ミルコのひかり

目が見えるということ。

当たり前のように
暮らしているけれど
もし、
突然見えなくなったら…。


視力検査表の2.0を示す小さな図形も
くっきり見えた僕にとって
一番大きな図形が見えづらい人なんて
信じられなかった。

ましてや、目が見えないことなど
想像もできなかった。

歳を重ね、パソコンを使って仕事をし
目を酷使するようになっても
急激に視力が落ちることは無かったのだけれど…
ここ数年、近くの物が見えにくくなってきた。

眼科へは行っていないが
きっと、そう、老眼の兆しだろう。
うへぇ~っ!

目は商売道具でもあるし
ゆくゆくはアイバンクに登録し
死後は誰かに使ってもらえたら、と思っている。
これからも大事にしなくては。
見えることは、ホントに有り難いことです♪


さて、本作。
古き良きイタリア映画って感じの
とても味わい深ぁ~い作品でした。

子供が主人公というのもあるのかもしれないけれど
目が見えなくなることによっての失望より
そこから、新しい世界を切り拓いていく逞しさがイイ!

それもそのはず、
Rosso Come Il Cielo(明日を信じる勇気)
という原題らしい。

盲学校における、
個性を認めないで縛り付けるだけの教育に反発し
主人公ミルコは自分のこだわりへとのめり込んでいく。

個性尊重と謳いながら、ただの野放しに陥っては
もはや教育とは言えないのだろうが
一人の人間としての人格を尊重することは
たとえ教師と子供との間でも大切なことなのだろうと思う。

かつて自分自身が盲目だった理事長の言動には
想像もできない差別を味わってきたであろうことを
容易に想像させ
ミルコの奔放さに振り回される様が哀れでならない。

それとは正反対に、ミルコの資質に気付き
さりげなく手を差し伸べ伸ばしてくれた若い教師。

「目が見えないからこそ」そんな表現は
逆に差別的だとは思うが
それによって、新しい世界が拓けたミルコ。

彼には類い稀なる才能があったわけだけれど
そうでなくとも
自分の立ち位置に燻らず
前向きに進むことの楽しさを教えてくれる
素敵な作品でした♪

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序

♪ざっんっこっくぅ~な天使の…
はっ、歌がちがうっ!

テレビ版
「新世紀エヴァンゲリオン」から
十ン年を経て
いまだに根強い人気を誇るアニメ
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」。

「エ」が「ヱ」に
「オ」が「ヲ」に変わったらしい。
音としては区別し難いし、
だから何だ?と聞かれても答えられないのだが
極太明朝体で構成されたタイポグラフィーが印象的な
ヱヴァンゲリヲンならではの変更のように思える。


今でこそ、深夜にテレビをつけると
大人向けとは名ばかりの
殺伐としたアニメが多くへき易するが
「エヴァ」放送当時は
深夜にアニメをやること自体が
目新しく感じたものだった。

もちろん作品自体の独自性も高く
それまでにあった特撮やアニメのイイ所を押さえ
社会現象とまで言われた「おたく」の心を
がっしりと掴んだ。

僕はコアなファンではなかったが
偶然つけたテレビで「エヴァ」を見ると
なんともワクワクさせられたものである。

後に、全話を通して見て
その精神性にビックリさせられたのだが…。


正直、内容は単語程度しか覚えていないが
テレビ放送時の初期部分とは全く印象を受けた。

いわゆるワクワクさせられる部分は影を潜め
主人公・碇シンジの
ウジウジした部分が前面に出されている。

そのせいか
テレビではその明るさが魅力的だった葛城ミサトが
ちょっと浮いているようにも感じられた。
まあ、
彼女のキャラクターはシリアスな部分とのギャップが
最大の魅力ではあるんだけどね。


本作「序」は4部作の1部目ということで
謎だらけ。
初めて見る人は着いていけないだろうね。
あぁ~、次が楽しみなのだぁ~!!


川崎の映画館では
平日のレイトショーは空いているのが常だが
席はかなり埋まっていた。
そして、
映画が始まると息をのみ画面に集中する観客達。
こんなに混んでるのに
こんなに静かな劇場は初めて!!
恐るべしヱヴァ!

次回、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」も
サービスサービス♪

河童のクゥと夏休み

おお~っ!
素晴らしいっっ!!

最初は、
今どき「河童」?と思ったし、
ちっとも興味を
そそられなかった。

映友の勧めや評判を聞き
ま、観てみんべ。と映画館へ。


これがまた、どうしてどうして
動き出したら魅力的な
キャラクターたちなのですよ!

けっして滑らかな動きではないものの
ちょっとした動きにもこだわりが見られ、
モーションキャプチャーでは得られない
いわゆるアニメ的な動きとも違う
リアルなディフォルメが楽しめた。

アニメーションとしての
定番の動きは出尽くした感もある昨今。
二重影や
書き込みの多いキャラクターが動くのは当たり前で
ちょっとやそっとじゃ感激しない。

キャラクターを入れ代えただけで
大差ない動きを何度もくり返すだけの
クリエイティビティのカケラもないアニメーションでは
使い捨てられ、飽きられてしまうのも当然の事。

流れ作業で量産されているだけの作品もあるだろう。


その流れに逆行するような手作り感に溢れ
すごくイキイキとしたキャラクター達♪

もちろん、ただ作画がイイだけでは
こんなに楽しめるわけがない。
ストーリーの運び方や膨らまし方も秀逸なのだ!


ありがちな展開にも見えるが、それに流されることなく
あくまで「家族」に比重を置いているのがイイ。

もちろん子供が主役なのだが、
子供目線で語る理解あるお父さんに
現実的だけど何よりも子供を尊重してくれるお母さん。
河童のクゥをライバル視し突っかかるお茶目な妹。
それぞれの個性がキラリと光り
どこにでもありそうな家庭と
どこにでもいそうな少年・康一くんを浮き上がらせる。

河童のクゥが話す言葉は江戸言葉。
律儀で古風な性格がそのまま表れ、なんとも健気。
河童ながら、
人間こうありたいと思わされてしまった(笑)。

康一くんに飼われている犬の「オッサン」。
核家族において、まるで祖父母のような存在だね。
彼の一言ひとことが、また沁みるんだなぁ~。
嗚呼、オッサァ~ン!!!

虐められているクラスメート・菊池さんとの交流も
康一くんの成長と戸惑いが出てて、いいスパイスに♪


人は、自分との違いを見つけると
そこを攻撃して優位に立とうとする生き物だという。

人間の嫌な部分もたくさん描かれてはいるが
それでも観終わって
こんなに清々しい気持ちになれるなんて素晴らしい!!

観て良かった!!!!!!
機会があったら是非ぜひ観てくださいねー!!

主題歌は「夏のしずく」。
大山百合香さんの透明感ある澄んだ声が
クゥの住む清流を感じさせて、いい余韻でしたぁ~。
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