2010年01月

ラブリーボーン

スピリチュアル風なのにホラーだったり
はたまたサスペンスタッチだったりと
すべてがどっちつかずで、どう描きたいんだかが定まらず。

ただただ不快で、苦痛。

予告編でやめときゃよかった…。 

今度は愛妻家

兎にも角にも
全編『薬師丸ひろ子』である。

歳を重ねてますます愛らしい彼女の魅力を
最大限にフィルムに収めたこの作品は、
彼女なくしては、この作品自体がなかったのでは? とさえ感じられる。 ある意味、究極のアイドル映画かもしれない。 要約しちゃえばこの映画 ホント他愛ない話なのである。 意外な結末に僕はとても驚いたが 初めの方で先が読めたとしても じゅうぶん成り行きを楽しめるのではないだろうか。 「今度は愛妻家」というからには不可欠な、 徹底したダメ亭主ぶりが似合っている豊川悦司。 夫としても、人としてもサイテ-なんだけど 薬師丸ひろ子ちゃん演じる奥さんとのやりとりから 愛情表現が不器用な人間というのが伝わってきて 単純に憎むことはできない。 豊悦演じるカメラマンの助手で 根っから素直な青年・誠くん(濱田岳くん)と すれっからしな女優志願の女の子・蘭子(水川あさみちゃん)の 恋の行方も一筋縄ではいかないものの、微笑ましい。 石橋蓮司さん演じる場末のオカマっぷりなども 作品を賑やかに盛り上げる。 それぞれが思いのたけを爆発させる中盤は、 身勝手な言葉の応酬や鋭さにへき易したが、 そういうぶつかり合いによって 人間関係が深くなっていく過程自体が、 この作品の主題なんだと知らされる。 完璧な人などありえないように 完璧な人間関係もありえない。 お互いの足りないところを やさしく包み込みたいという気持ちが それぞれの関係を生み出し、円滑にするのだと。 何故、好きになった人の アラばかりが目につくようになってしまうんだろう? もともとアラばかりの人間どうし、 一緒にいられる喜びに感謝して生きられたら
それだけでイイはずなのにね。 「今度は」 それはファンタジーの中でのこと。 この作品を観たら 「今度も」と、今の愛情を大切にしたくなりますよー! ってか、ならなきゃ馬鹿っw!!

(500)日のサマー

冒頭に「単純な恋愛映画ではない」とのナレーションが入るので
監督の目論見通りなのかもしれないが…
かなり目まぐるしく入れ代わる時系列が、とにかく不快。

平凡きわまりないストーリーとはいえ、
こういう恋愛ものは、素直な描き方のほうが僕は好きだ。

残念っ!!

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

映画冒頭、隣席の男の子が
「かっこいい…」と小声でもらした。

僕は子供と同レベルの感覚らしい…。 「超ウルトラ8兄弟」は ウルトラマンの人間ドラマだったけど、 今作は子供心をくすぐる怪獣や闇の戦士との戦いが満載。 ウルトラセブンが大好きだった自分にとって 意外な展開もあったりして、すごく面白かった♪

ゲスト声優の宮迫くん、すごくハマってて良かったス!
小泉元首相のウルトラマンキングはそこそこ、
長谷川理恵のウルトラの母は…ひどいもんだ!!

ジュリ-&ジュリア

僕はジュリア・チャイルドを知らなかった。
アメリカでは、とても有名な料理研究家らしい。

『ジュリ-&ジュリア』は
平凡な女性である主人公ジュリ-が
ジュリアのレシピをもとに
料理ブログを作っていくという内容。

実話がもとになっているらしい。


ジュリアを演じるのはメリル・ストリ-プ。
実際のジュリアもそうとう個性的でパワフルだったようだが
メリル・ストリ-プならではのスパイスが効き、
可愛らしさと上品さが際立った魅力的なキャラクターだ。

感情を素直に表すジュリア。

その破天荒さたるや
日本だったら平野レミさんという感じだろうか?

感情がアンダーなものなら困りものだが
ジュリアのそれは、とても前向き。
不器用ながらも、肩ひじ張らずに突き進むさまに
観ているこちらも、思わず微笑んでしまう。

『ボナペティ♪(召し上がれ)』
ジュリアがよく口にする言葉だが
単純なのに、なんて魅力的な言葉なんだろう!
映画のタイトルも、これにしちゃえば良かったのにね。


かたや
現代を生きるジュリ-は
すごく情に厚く、感情に左右されるにも関わらず
それを素直に表現することが苦手な女性だ。

演じているエイミー・アダムスが可愛いせいか
彼女の不器用さが魅力的に感じられるのだが…、
実際に感情表現が苦手な人というのは
損することはあっても、得することなどほとんどないだろう。


そんな不器用な彼女を
優しく受け止めようとしてくれる旦那さんがいるのが
この映画のとても暖かいところ。

ジュリ-もジュリアも
この物語は彼女たちを中心に回ってはいるのだが
それを支えるパートナーの存在もしっかり描かれているので
なんともハッピーな気分にさせられる。


この映画を語るうえで外せないのが
数々のうまそうな料理たち!
バターの香ばしいイイにおいがただよってくるかのようだ♪


料理は、
ストレス発散の個人的なものであったり
人をもてなすための気持ちの表れだったりもして
まるで人生の縮図のよう。

失敗を恐れずとりあえずチャレンジ!
そして失敗しても、また作り直せばいいじゃない!
と、元気をもらえる愛らしい作品でした♪

アバター

CG映像がいくら発達しても、
人間だけは「本物っぽい」域を出ないのは何故だろう?
他の生き物は、すっごくリアルなのにね。


予告編を見た時に、
おおいなる駄作感がプンプン。

こういうハリウッド大作って
「人間が描けてない」だの「矛盾してる」などと
批判しときゃあ間違いない!みたいな雰囲気が感じられるし、
観ていない人でさえ、きっとそう思っているだろう。

間違って
「すごく良かったぁ~!」なんて言っちゃった日にゃあ
「軽くあたまが弱い子」なんて烙印すらつけられちゃいそう。


あたまが弱い子上等!!
自分はけっこう面白かったです。

ストーリーはありきたりで先が読めるし
悲しいくらいドンパチ戦ってばかりだけど…
そんなことは、それこそ観なくても分かること。

まあ、ブログでの『アバター』への好意的な感想なんて
たいていが表面的なものに対してで
「すごい映像にびっくり!」
ぐらいしかないようにも思えるけど…。


それでも、実際にこの作品をちゃんと観たなら
「単純に楽しめるエンターテインメント作品」と捉える人は
少ないんじゃないかな?

死ぬシーンが多くてすごくツラいし、
生命は尊く、無駄な死は悲しいという
一貫したメッセージが終止描かれているしね。

こういう表面的なものの中から
なにかを感じ取ってもらえたなら
こういう作品が世にある意味がある
というものなんじゃないだろうか。


相容れない異形の者との対峙。

いつの日か垣根のない世界を…と声高に叫ばれはするものの
遅々として進まないという現実。

実社会の闇は
2時間あまりで一応の解決をみる映画よりも、深い。
プロフィール

ヨネえもん

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