ピキピキ、ドカァーン!じゃぁぁぁーーーー!! 漫画の実写化を云々言うなら 最初から観なければいいだけの話しである。 かといって、それを避けては通れないのも事実。 テキトーに映像化されて嬉しい原作ファンはいないのだ。 藤子不二雄A原作の漫画『怪物くん』は、 怪物という異形の存在に 悲哀を感じさせないのが魅力だ。 ダークな世界観ながらナンセンスに徹して、 ドタバタのスラップスティックギャグを繰り広げる。 そういう意味では、この実写版は 絶妙な配役なのかもしれないが、 いくら大野智くんがベビーフェイスとはいえ 怪物くんというキャラクターには厳しいよなぁ~。 作品中でもしきりに言われていた 「わがまま」な性格。 子供だと笑えるものでも、 大人にやられると可愛げがなく 観ていてイライラするだけだ。 もちろん、そのわがままの裏に見え隠れする情の厚さが 表現されていたならば良かったのだが、それも曖昧…。 アニメの唄をカバーした主題歌と挿入歌 「ユカイツーカイ怪物くん」や「おれたちゃ怪物三人組よ」が イマイチしっくりこないのは、 この映画がドタバタコメディになりきれていないからだろう。 かと言って、TV版 西遊記のように最後に「ガンダーラ」を流して 涙を誘うようなつくりでもないという、非常に中途半端な感じ。 むしろ、嵐が歌う「Monster」のほうがしっくりくるのだから そんなイメージの作品にしちゃえば良かったのにな。 せっかくの個性的なキャラクターたちが ちっとも個性的に動けていないのも敗因か。 僕は実写版のテレビシリーズを見ていなかったのだけれど こんな感じだったのだろうか? これで評判が良かったのだとしたら ただ単に、僕には合わない作品だったというだけだ。 この映画を観てよかったことは、 来春の『映画ドラえもん のび太と奇跡の島』の予告編を観られたことだな…。
2011年11月
うぅ~ん、玄人好みとでも言うんだろうか…。 子供騙しではなく、 最初から子供は相手にしていない世界観は 素直に「こりゃあ面白い!」と言わせてくれない感じ。 シュールでローテンション、 そして異常なほどのハイクオリティ。 画面の端々から映画作りへのこだわりが 伝わってくるようだ。 …だけど、 それを好きかどうかは別次元。 作り手が満足するものと、 一般人が観て楽しめるものとには隔たりがあるということか。 残念ながら僕向きではなかったなぁ。
こういう作品、好きだぁーーーーー♪ 140分という長尺にも関わらず、 飽きずに笑いっぱなしというのがスゴい。 初っぱなこそサスペンスタッチ(?)ではあるものの そこから先はずぅ~っとコメディ。 体を張ったドタバタコメディというよりは セリフや行動から醸し出される可笑しさ満載。 顔の売れている役者さんたちが 一歩間違えばキャリアに傷がつきそうな役を 実に楽しそうに演じている。 主演の深津絵里ちゃんは、やり過ぎにならない コメディエンヌぶりが可愛らしい♪ 甲斐甲斐しい木下隆行くんもよかったなぁ~。 阿部寛は、 相変わらずウマいんだか大根なんだか分からない 奇天烈な迷演技っぷりが思いっきり笑える。 中井貴一は、締めるとこをきっちり締めて 緊張感と弛緩の妙で笑わせる。 ホントに素晴らしい役者さんだなぁ~! そしてやっぱりこの人、西田敏行! 言わずもがなの演技派だけれど この人の表現力があって初めて成り立つシーンの多いこと。 落武者・更科六兵衛(さらしなろくべえ)役、 いやぁ~、笑わせていただきました! クリームソーダをぶくぶくやるシーンがサイコー♪ 他にも大勢の役者さんたちが入り乱れ、 玉手箱をぶちまけたかのように賑やかで 楽しく温かい映画に仕上がっている。 やっぱり僕は三谷幸喜監督作品、好きだなぁ~♪ すっごく面白かった!! 蛇足: 大泉洋が、エンドロールに写真だけの出演。 これは彼の登場シーンがカットされたのではなく 三谷幸喜との舞台つながりでの計らいらしいです。 本編が長かったのでカットされたのかと思った…(^▽^;)。 カットするなら、市村正親が演じる陰陽師「阿部つくつく」のくだりは 一切合切カットしちゃっても問題ないなぁ~…とも思ったんだけどな。
名前は知っていたけれど、僕は本放送を見た記憶がない この「電人ザボーガー」。 初めて聴くのになぜか懐かしい ヒーロー物の黄金旋律! オープニング曲を聴いただけで ワクワクして血湧き肉踊っちゃうのです♪ 作品は2部構成。 第1部は、いわゆる昔のヒーロー物を 当時そのままの雰囲気で、ちょっとパロディーっぽく だけどけっこう真面目に作ったもの。 映画として面白いのか、ちょっと判断がつかないくらい 昔懐かしい熱血で総天然色な雰囲気満載だ! 時折混じる(ほぼ全編?)茶化したような展開は、 松本人志の『大日本人』にも通じるものがある。 第2部は、 この映画の真骨頂。板尾創路くんの主演パートだ! 第1部のハイテンションから 一転して物悲しさ漂うローテンション。 子供のころヒーローに憧れていた子供が 現実の社会で熱い心を忘れて 小さくまとまった大人になっちゃった感覚だ。 なんとなく自分に照らし合わせながら観ていくと 第2部も徐々に熱を帯び、怒濤の展開、そしてクライマックスへ! うぉぉぉぉぉ~っ!熱いぜー!!!! お決まりのストーリーが琴線に触れるなんざ、 まるで演歌だね~。 エンドロールで流れる当時の映像。 作りこそチープだけど、その熱さは今作以上だったのかもしれない。 胸がグワァ~ッと熱くなる、楽しい作品でしたー!!
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