2012年05月

ダーク・シャドウ

 

うぅ〜ん、ダレてる。

予告編のファンキーなノリを期待していたのに
ちーとも弾けない。

ジョニー・デップは相変わらずの怪演だし
ミシェル・ファイファーは特殊メイクいらずの魔女っぷり(人間役だけど…)。
『キック・アス』のクロエ・モレッツちゃんや、
70年代ファッションが魅力的なヴェラ・ヒースコート、
下品なくらい媚びた美人のエヴァ・グリーン。
そしてジョニデとティム・バートンといえばこの人の
怪女優ヘレナ・ボナム・カーター。

面白くなる要素はたっぷりだからこそ
残念っぷりが半端じゃない!

テンポが悪いし、ストーリーはちぐはぐ
無駄なシーンが多過ぎ!!

見せ場っぽいものをいくら積み上げても
抑揚がないのでは盛り上がらないんだよね。

まあ、その見せ場っぽいものにお金が掛かっているせいか
そこそこは観られちゃうんだけど…。

うぅ〜、このなんともピリッとしない消化不良感!
僕にはイマイチだったなぁ…。


 

ポテチ

 
 
好き好き大好き、おっもしろかったーー!!!!!

上映時間が68分の短編作品にもかかわらず
映画の面白さてんこもり!
短さを感じさせない、充実感です♪

伊坂幸太郎の原作で中村義洋監督という
『アヒルと鴨のコインロッカー』のゴールデンコンビ!
そして主演に濱田岳くんときたら
そりゃあ面白くないわけがないと言い切ってしまおう!!

前半はのんびりした展開で
全体をつかむまでには時間がかかるものの、
すべてが必要だったことが分かるので最後にはスッキリ♪

こういう作品なら、幾度と観てもいいね!


食べたかった味ではなかったポテトチップスが
間違って食べてみたらけっこう美味しかった。

…そんなささやかなキーワードが
こんなに良い気分にさせてくれる作品になるとは。

クスリと笑って、ほっこりして
なにげない愛情と正義にワクワクさせられて、
当たり前のようにそこにあった家族のかたちが
かけがいのなものだと気づかされる68分。

『ポテチ』堪能しました!良かったー!!!!!!!!!!!


 

ファミリー・ツリー

 

う〜ん、ジョージ・クルーニーがイイねぇ〜♪

刺激的に描くこともできるのに
淡々と、抑えた演出で積み重ねてる。

咀嚼すると、
まさにハワイの空気感のような作品アロハ〜。
(ハワイへ行ったことないけど…)


※ 以下、珍しくネタバレありです注意!


この作品では、
いわゆる奇跡はおきない。

一瞬疑ったけど、実は潔白でした!
ということもない。

一見華やかですごく素敵に見えていた妻が
事故で意識不明になってから
実は不倫していたという現実が判明して
それをただ受け入れ、
どう生きるかが描かれる。

夫婦の関係を軸に、
娘達との関係の再構築。
さらに土地の売却問題などが絡む展開。

最初はぎこちなかった娘達とのやりとりが
だんだんいい感じになったり、
パッと見、ただのバカにしか見えない
娘のボーイフレンドの良さが分かってくるのと同時に、
家族のまとまりが伝わってくる自然さがとても良い!!


人のオモテの顔というものは
ほんの一面でしかない。
生理的に嫌だな…という第一印象をもった人とでさえ
しばらく一緒にいたなら、いい面が沢山見えてくるかもしれない。

どんな人にもある、良いところとダメなところ。
良いところを好きでいるのは当たり前
ダメなところをも受け入れようと
ずっと模索していられる家族でありたいもんですね。

しっかりと地に足の着いた、とても味のある作品でしたー♪


 

ル・アーヴルの靴みがき

 

アキ・カウリスマキ監督の新作だよー!!!!!!
この監督の独特の世界観、うぅ〜んたまらない♪


彼の作品は
「現代のおとぎばなしだ」などと言う人もいるくらい
どこか現実味がない。

どこか…というか、かなりかも(笑)。


無表情なのに伝わってくる思い。
無表情だからこそ生まれる、緊張と弛緩。

ロケをしていても、まるでセットで撮影したかのような
平面的な照明と画面構成。
不自然な動作と、単調な展開。


こう書くと、どこが面白いの?
と思われるとは思うが、仕方ない。

本当にそんな感じなのに
なんだか面白いのだから。


ただ、
『浮き雲』や『過去のない男』という傑作と比べると
本作はちょっと奇跡が唐突すぎるんだよなぁ〜。


人間の善意と清廉さ。
現実味が薄いからこそ、どぎつくならずにはんなりと沁みる感じ。

めちゃくちゃ面白い!という類いの作品ではないので
カルヴァドスでもちびりちびりと飲みながら
ゆったり観るのがおすすめです!!!

 

宇宙兄弟

 

どごごごごおおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーー!

……

イケーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!


琴線にふれる部分が、すごく多かった!

見た目のインパクトほどキャラクターが描かれていたか
というとちょっと疑問だけど
コミックではなく実写という表現では、
あまり漫画まんがしたデフォルメ演出より、僕は好きだ。

社会的に弟のほうが秀でてしまったときの兄の複雑な心情が
とても自然に描かれているのも好きな部分だ。
小栗旬くん、ウマいなぁ〜!!

後から来たのに追い越され♪
泣くのが嫌なら さあ歩け♪

と水戸黄門の歌詞にもあるように
追い越されたことを卑下することなく
進んで行こうとするまでの過程と姿勢に好感がもてる。

けっして責めることなく
ほどよい距離感で叱咤する両親のあたたかさもイイ♪

兄弟愛に親子愛、言葉にすると気恥ずかしけれど
ああ、この家族ってお互いのことを
ホントに好きなんだろうなぁ〜


後半の閉鎖空間での試験の展開は
観ているこちらも疲弊してちょっと辛かったけど…。


オープニングの格好良いこと!
大迫力のロケット打ち上げシーン!!
月面から見る地球の圧倒的な青さ!!!などなど
冒険心を刺激するシーンが満載!!!!
この興奮は映画館でないと味わえないぞ!!!!!

原作ファンからの評価は、あまり高くないそうだ。
僕は原作を読んでいないのでラッキーだったのかもしれない。

最後が異常に駆け足だったのが残念。
でも、とても元気で
すごく爽やかないい気分になれる映画だった!

 

ジョン・カーター

 

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品にして
歴史的な大赤字といった
表面的な情報だけが先行して伝わってきたものの、
映画としてどうなのかはわからない。

観もせず他人のレビューを読んだだけでは
自分が面白いと思えるかどうかは分からないしね。


んで鑑賞。

ぬおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!
満足!!!満腹!!!!!

CGしか見所がないというレビューもあったけど
キャラクターもよく描かれていたし
アクションや展開もすごく面白かった!


迫力とスピード感に溢れた映像に
アトラクションムービーとしての面白さ、
そして、
てんこ盛りのストーリー展開にも
ググッと引きつけられた。

あまりにてんこ盛り過ぎて
途中置いてきぼりになりそうなくらい(笑)。


僕はあまり疑問をもたずに
事象を受け入れながら映画を観ちゃうほうだけど
細かいところを気にしちゃったり、
想像力が乏しい人は
「よくわかんない」ってなるだろうな?。

原作「火星のプリンセス」は相当古いものらしく(1912年発表らしい)
今ごろ映画化されても…という古さも否めない。

洗練された斬新さを求める現代人に
この作品の泥臭さは合わなかったのかもしれないね。


ジョン・カーター役のテイラー・キッチュも格好良いし
火星のお姫様デジャー・ソリス役のリン・コリンズも
お姫様というには庶民的な感じだけれど
映画評論家のLiLiCoさんをシャープにした感じのパワフルな美人♪

あれ?偶然にも
二人とも『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に出てたね。


CGで描かれる、まるで6本腕のアバター
サーク族との民族を超えた交流や
ジョン・カーターの相棒として出てきた
ぶさいくで巨体な生き物ウーラの愛玩犬っぷりが最高!


これって、制作費と興行収益との関係で「大赤字」というのが
「大コケ」に改悪されて伝わっちゃったってことないのかな?
他のSF大作と較べても、
そんなにひどくないと思うんだけど…。

…ってなことで、
エンターテインメントSF大作としてお腹いっぱい♪
とても面白い作品でした!
これがヒットしないなんて、アメリカのほうが変なんじゃない?

前情報のせいか、日本の興行収益も微妙だというのがなんとも残念…。


それにしても「ウォルト・ディズニー生誕110周年記念」を
なぜアニメーションにしなかったのかが
気になるところだね。

 

テルマエ・ロマエ

 

阿部ちゃんがローマ人役という設定が
すでにギャグ。

かなり笑えたし、
面白かった。

原作の
真面目な中からにじみ出てくる
独特の面白さとは別物。
エッセンスを抽出してはいるものの
万人受けしそうな
いかにも分かりやすいベタな笑いが多い。

ヤマザキマリさんの原作漫画を初めて読んだ時は
そのオリジナリティに驚いたけれど
映画だと、なぜだか平凡なのが不思議だ…。

ハズレ映画ではないと思うし、面白いんだけど…
ちょっと期待し過ぎちゃったかなぁ〜。

ワイワイと大人数で観ると
盛り上がるタイプの作品かもしれないね。

 
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