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詩を思わせる
オープニングの美しさに
息が止まる。

夕景が映る
鏡のような水面を
静かに進むカヌー。

スローモーションで
飛び立つ水鳥の群れ。

ゆっくりと流れていく旋律。

初老の二人の佇まいは美しく、切ない。


回想で語られる若いころの二人は、
やること成すこと全てが嘘くさく見えて、
魅力を感じられなかった。
運命的に再会したシーンは
まるで種馬のようだったし(笑)。


今回は、両隣りに座った人に恵まれなかった。

左に座ってた女性は、
おもむろに「えびせんべい」を開け
ガジッガジッと食べ始めた。

右に座ってた女性は、
のべつまくなしポップコーンを食べ続け
「ぽりっ…ぽりっ…」ガサガサ
「ぽりっ…ぽりっ…」ガサガサ…

あのぉ、
ここはホームシアターじゃあないんですけど…。
なにも、こんな静かな映画の時に
食べなくてもいいじゃん!

左隣の方、観るのに疲れたのか
身体をひねって背中をボキボキッ!
しまいにゃ、指の骨をポキポキならす始末。
…首の骨を折ってさしあげたい気分だったよ。

そんな落ち着かない状態でも、
鼻をすすり嗚咽している彼女。
ちゃんと観てたんだ?!


もっと周囲を気にしてください。
お願いします。