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冒頭から緊迫感あふれる
火災のシーン。
炎の恐ろしさと、
命懸けの消防士達の勇姿。

その中の一人が、ホアキン・
フェニックス演じるジョン。
感情を表に出さない役が多い彼の
等身大でイキイキした表情がいい!

ファイヤーマンとして
彼の腹はどうかと思うが…(笑)。

かなりハードな内容なのに、全体に穏やかな印象。
取り立てて特徴のない、正統派な映画だからそう感じたのかもしれない。


初っぱなの火災シーンで
一人を救出したものの
爆発による陥落に巻き込まれてしまう。
そこから、彼の消防士としての日々が語られる。

希望に満ちた初日。
初めての消火活動。
一人の女性との出会い。
同僚との交流。
そして、消防士としての現実。などなど。
まるで、アルバムをめくるかのように
エピソードが綴られていく。

同僚にちょっとひねた先輩消防士がいたので、
「窮地を助け合い、感動の涙」なんてありがちなものを危惧したけど
深読みしすぎだった(笑)。

ジョン・トラボルタが、
どっしり腰の座った父親みたいな上司で
頼れる優しさに溢れてる冷静なキャラクター。
ここで、敢えて熱血していないのが
この作品全体の姿勢を表しているんじゃないかな。

ジョンの相手リンダを演じるジャシンダ・バレット。
『ブリジット…2』に秘書役で出ていた美女だよね。
ちょっと地味で、存在感が薄い気がしたけれど
いい娘だよなぁ~。


日々、死の危険と隣り合わせの彼等。
「死を悲しむよりも、立ち向かった勇気を讃えよう!」
もちろん、死を賞賛しているのではなく、
生きるために死に立ち向かっていく
前向きな姿勢に打たれた。

父親がこういう仕事に携わっていると、
家族は不安だよなぁ。と、当たり前のことながら再確認。
いろんな人がいて、それぞれができる事をやり
社会を築いているのだから、仕事に優劣はない。
だから彼等を英雄視するのは変だとは思うけど、
純粋に賞賛したい!

地道に世界を支えている、すべての人たちに感謝と祝福を!
レスキューに命をかける現代の英雄・消防士の人生を真摯に描いた、感動のヒューマン大作
新米消防士のジョン(ホアキン・フェニックス)は、先輩からの強烈な“洗礼”を受け、ボルティモア消防署に温かく迎え入れられる。消火活動にあたるポンプ隊に配属されたジョンは、まもなく署長のマイク(ジョン・トラボルタ)の指導の元、初出動を向かえる。使命感に燃え、誇りをもって仕事に打ち込むジョンは、やがて街で一目ボレした女性を妻に向かえ、私生活でも順風満帆。しかし、消防士の仕事には辛い出来事も待ち受けていた…。


9.11同時多発テロの現場で、英雄的な活躍を繰り広げた消防士たち。彼らに心からのリスペクトを捧げたい-。そんな純粋な思いから、実直な一消防士の人生を、記録映画さながらのリアルさで描いた作品。デジタルに頼らず、本物の炎にこだわって撮影された7つの火災シーンは大迫力。火の海に飛び込んでいく消防士たちの勇気と恐怖を、見るものに実感させてくれる。撮影にあたり役者陣はもちろんのこと、監督も防護服をまとい炎の中へ入る訓練に参加。主演のホアキンにいたっては、半年間の消防アカデミーに入学後、現場でのレスキュー活動に一ヶ月間携わったという。俳優が消防士の仕事を深く理解して取り組んだからこそ、消防士の頼もしさや気高さまで見事に表現された作品になっている。

【STAFF】
監督:ジェイ・ラッセル(『ハロー・マイ・トレイン』『マイ・ドッグ・スキップ』『エバーラスティング/時をさまようタック』)
脚本:ルイス・コリック(『不法侵入』『ドメスティック・フィアー』『ビヨンド the シー~夢見るように歌えば』)
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【CAST】
ホアキン・フェニックス(『グラディエーター』『サイン』『ブラザー・ベア』)
ジョン・トラボルタ(『サタデー・ナイト・フィーバー』『パルプ・フィクション』『フェイス/オフ』)
ジャシンダ・バレット(『白いカラス』『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』)
ロバート・パトリック(『ダイ・ハード2』『ターミネーター2』『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』)

2004年 アメリカ