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この映画、観たという知人
全てが号泣した!という評価。

予告編だけでも、泣かないのは
人間として欠陥があるのだろう
とすら思える。

泣いて当たり前。
一体、
どれだけグッとくるのか?

それを味わいたくて、僕も泣きに行った。

映画館でも、そこら中からすすり泣く声が聞こえた。
んがしかぁ~し、意外にも僕は涙が出なかったのだ。


二人の出会い。
楽しい日々。
家族とのやり取りなどが
時には笑いを交えて、時にはシリアスに
とても丁寧に描かれていく。

見た目だけでも充分魅力的な二人だけれど
その表情や言動が、どんどん愛おしくなってくる。
輝いてるなぁ~!

『ラブストーリー』で、清潔な魅力を振りまいたソン・イェジン。
若年性アルツハイマー症により最後には自分が誰であるかも
分からなくなってしまうスジンを、とても天真爛漫に演じている。
そんな彼女をしっかりと受け止めるチョルスを演じるのは、
孤独な力強さの中に優しさを感じさせるチョン・ウソン。

予告編で流れる、お涙頂戴シーンは
映画の終盤に突然やってきて急展開。
怒濤のように押し寄せる。
病魔の進行はとても早く、悲しんでいる間もないくらい。
それでも健気に、必死で闘う二人の姿に感動。
それを見守る家族、関わった人達。
…なんてあたたかいんだ。

哀しい状況ではあるんだけれど
僕にはその人とのつながりが、とても幸せなものに見えた。

世界は二人だけのために回っているという描き方なら
単なる「美しくも哀しいラブストーリー」で終わったんだろうけど、
この作品の家族を含めた描き方に
とても深い人間愛を感じ、幸福感に満ちた気分をもらえた。

コンビニで、みんなが彼女を優しく見つめるシーンに
泣きそうになった。
だけど、二人の表情の清々しさに
僕の心も穏やかになった。

涙は出なかったけど、心に響く素敵な映画ですよ!!!!!
出会った人との絆、大切にしたいね。