89305b64.jpg
良くも悪くも
漫画である。

僕は原作を読んでないから
知ったかぶりはできないけど
きっと、

漫画以上でも
漫画以下でもないだろうな。


初めには「正義のため」という
大義名分があったのに
気がつけば、ゲームを楽しむように
人を殺めていく主人公ライト。

いかにも人畜無害な
藤原竜也くんが演じているのもあってか
憎しみや苛立ちなどの激情ではない部分で
サラリと決行してしまうところが
人間味を感じさせず、とても恐かった。

彼を追い詰める『L』も、感情は希薄。

お互いの、自己満足的なプライドのために
狭い世界の中で、攻防戦を繰り広げる。

その駆け引きの部分が、とても面白かった。
かなりネタバレしちゃうので
書き難いなぁ~。


「前編」ということなので
感想も、このへんでやめときます。
「後編」で、どういう展開になるのか
すごく楽しみなのであります。

原作の漫画は、
少年ジャンプに連載されていたらしい。

20年ほど前、同誌に連載されていた
『ウイングマン』には「ドリムノート」という
夢を叶えるノートが描かれていた。
そのノートでは、人は殺せなかったんだけど…。

今の人達に支持され、受け入れられるものが
こういう作品であることには
殺伐とした時代が反映されているんだろうなぁ~。

夢のない時代ですね…。