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いまの市場を動かす
大きな力のひとつは
LGBTだという。

先日の「R25」にも
そう取り上げられていた。

LGBTとは、
レズビアン(Lesbian)、
ゲイ(Gay)、
バイセクシュアル(Bisexual)、
トランスジェンダー(Trancegender)
の人々を総括して指す言葉だとか。


父親の死後、昔ながらの経営では
うまくまわらなくなった製靴会社の青年が
起死回生に選んだクライアントは
ショーで生計をたててるドラッグクイーン。

ナリこそは女性だけれど身体は男。
女物の靴では、男の体重を支えるのは厳しい。
そこで、女物のデザイン性と
男物の強度を持ったブーツを作ることに!

…とまあ、こんなあらまし。


職人気質の仕事、技術が活かされ
新たな形へと昇華していくさまは心地いい。

人との違いを自分で受け入れ
自分と違う人を認め
お互いの個性を活し
足りない部分を補えあえたのなら
世界はどんなにか素敵だろうか。
この作品を観ていると、そう思える。

偏見に苛まれつつも
次第に認めあうようになるという黄金のパターン。

こういう作品がくり返し描かれるということは
人を認めること
ひいては、自分自身を認め続けることが
とても難しいことの裏返しでもあるんだろうなぁ。

確かに人の目は、気になるからねぇ~。
「人の目」とは
自身の声の投影であるような気もするけど、
まわりを気にしなさ過ぎるのも嫌だし…。


キャラクターとしては、凄い迫力で魅力的な
ドラッグクイーンのローラ。
彼女のショー自体が迫力不足だったように思えて
エンディングの盛り上がりがイマイチに感じた。
とても面白いのに、
カタルシスが足りないのが残念でならない。