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感動の涙で
スクリーンが
見えなくなるような
映画じゃあない。

最初から最後まで、
シニカルでブラックな
ばかばかしいドタバタが繰り返されるだけ。

展開自体も、
そうとう現実離れしている。

なのに、なぜか
映画を観たあとはすっごくイイ気分なのだ。


人間って、どこか、ちょっと変。
いわゆる普通の人なんて滅多に出会ったことがない。
僕のまわりにも
愛すべき、ちょっと変な人達がいっぱいだ♪

変わり者の僕のまわりにいる人達だから
余計にそうなのかもしれないけど(笑)。


ただ、友達だったらつゆ知らず
その変わり者が家族だったら…。


この映画に出てくるのは、家族でありながら
まるで他人のようにバラバラな人達。
一緒にいる必要性なんて、微塵も感じられない。

そう必要性なんて
きっと、
そんなに意味がないことなのかも。と思った。

よく倦怠期のカップルが
「お互いの必要性を感じない」なんて言うけど
そんなのは後付け。
好きになるのに明確な理由がないことが多いように
嫌いになるにも、きっとただなんとなく嫌なだけ。

好きや嫌いとは別の次元で
ただなんとなく一緒にいることが当たり前
という人がいるということは
それだけで嬉しいことなんだよね♪


この映画の影の主役、黄色いミニバン。
最初は嫌々だった家族との空間が
いつの間にか、
ちょっと居心地のイイ場所になっている。

この余韻が、たまらなくイイんだなぁ~。

「家族の絆」なんて言葉にすると
ちょっと胡散臭くなっちゃうけど
限りある、一緒にいられる時間に感謝しなくちゃね!!

こういう映画だぁ~い好きっ!!!!!