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人間関係は
いつから
こんなに希薄に
なってしまったのか。

もう何年も前からくり返し
問われ続けているが
いっこうに改善の兆しはない。

人間が変わったのか
世界が変わったのか
それとも
本来、人とはそういうものなのか。


愛情という言葉でごまかす自分本意。
虐待を受けた子供は、
自分の子供にも同じ接し方しかできないという。

他人から怒られることのなくなった昨今
道徳を教えるべき社会が、不道徳を助長し
モラルも崩壊し、
社会の浄化能力が失われ、
行く末、まっくらである。

でも、
やはり
どこかに優しさを求める心があれば。
求める気持ちを、素直に出せる機会があれば。

そんな小さなきっかけが
人の心を浄化していくかもしれない。

それは難しいことだけど。

とても、難しいことだけど…。


どんなに難しくても
放棄してはいけないことだ。

一日にして成そうというわけではない。
気付いた時にだけでも
ちょっとづつ、ちょっとづつ。

長い散歩。
その先には、
次の季節が待っていると信じたいものだ。


映画の感想としては、はなはだ抽象的で
具体的な感想は皆無だけど
この作品を観て、胸に詰まった思いを書きました。