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寒い日が続く春3月。
ひと足早い夏の爽やかさを
映画館で味わってきた。

イイねぇ~~!
んもう、
たまらなくイイっ!!

バッテリーという単語が
野球用語だとは分かるけれど
それがどういう意味なのか分からないくらい
野球に疎い僕が、野球をやりたくなった!

ちなみに『バッテリー』とは
ピッチャーとキャッチャー組み合わせの事とか。

僕は野球少年ではなかった。

子供のころから、すでに
何かに属するのが苦手だったのかもしれないし
単純に、父親とのキャッチボールさえままならない
運動音痴だったせいかもしれない。

父さん、寂しかっただろうなぁ~…。


同い年の子が野球に熱中し
『巨人の星』や
『侍ジャイアンツ』を語っていても上の空。
読んでいた野球漫画といえば
『ナイン』や『陽あたり良好』という
熱血じゃないどころか、
野球漫画と言うのさえはばかられるものである。

そんな僕でさえ、この作品を観て
子供のころに野球をやっていなかったことを
ちょっと後悔しているくらいだ。

あんなにキラキラした子供達の表情を見せられたら
嬉しくて、楽しくて
なんだか涙が出てきちゃうよ!!!


作品の中で、野球は核となる重要な要素だけれど
専門的な描き方ではなく
人との結びつきが、いかに大事なものであるかを
押し付けることなく描いている。

兄弟。親子。家族。
友達。先輩・後輩。ライバル。

大人になってしまうと得難い人間関係が
当たり前のように原色でリアルに存在する学生時代。
貴重な時間だということに気付くのは
過ぎ去って何年か経ってからなんだよね。


僕は、あまり過去に戻りたいとは思わない方だし
けっして
こんなに熱い青春時代を送ったわけじゃなかったけど
忘れていたなにか熱い思いのようなものが
込み上げてくるようだった。


林遣都くん(なんて読むんだろう?)演じる
主役の原田巧は、
ただキレイでカワイイ少年とは一線を画する少年。
クールな表情に垣間見える
優しさと弱さを併せ持つ瞳に驚かされた。

山田健太くん演じるゴウちゃんこと永倉豪は
とにかく笑顔が素晴らしい!!
そして、人として学ぶべき部分の多い
おおらかさが非常に魅力的だった。

君たちは、サイコーに輝いてたよー!!
この作品の魅力は、彼らあってのものだね。

二人のバッテリーが揺らぐシーンでは
ヘタな恋愛映画よりも胸が苦しかった(笑)。


巧の弟である青波くんの純粋さに涙。
同級生サワくんのキャラクターには笑わされ、
岸谷悟郎演じる、ちょっとふがいなく見える父親に
子供とのすっごくイイ距離感を学び、
天海祐希演じる、
可愛らしくもちょっとヒステリックな母親の
息子と共に成長する様に、母と女の不思議を見た。

たっくさんの要素が
ごくごく自然に心地良いハーモニーを奏でている感じ。

笑いながら、
気付くと泣いてた。


とりあえず観とくか…。程度の気持ちだったんだけど
こりゃあ、ええもん観させていただきましたー!!
あぁ~、スッキリ!!!!!


帰り道、熊木杏里が歌う主題歌『春の風』を購入。
春の陽射しの中で聴くとサイコーですよ♪