ウディ・アレンの作品なんて二度と観ない!と
言ったことがあったくらい相性が良くないと思っていたのに
予告編の良さげな雰囲気にほだされて鑑賞。

あれ?意外にも面白い(笑)!

現実とファンタジーが当たり前のように共存するあたりが
いかにも軽妙なウディ・アレン節という感じ。


次々に登場してくる1920年代の著名人は
詳細は知らなくとも名前ぐらいは聞いたことがあろう人たちばかり。
もちろん誇張もあるんだろうけど
その時代の人たちは、みんなパワフルだったんだろうな…とも思える。

そんな華やかさとは裏腹に
現実世界での婚約者とのすれ違いが
わざとらしいぐらい加速する。

必ずしも価値観が同じじゃないと結婚できないとは思わないけど
相違を認め合うことができないようでは
一緒に生きていけないよねぇ〜。


僕がこの作品で好きなところは
「昔は良かった」の懐古趣味に陥っていないところ。

黄金時代の一面を魅惑的に描いたかと思えば
その時代なりの葛藤や滑稽さをも描いて笑い飛ばすシニカルさ。
深いようでいて、
それでも明日はいいことあるかも…なんて
お気楽に思えちゃういい加減さがたまらない♪

個性的な美しさの女優さんたちも堪能できる本作。
観てよかったー!!