「GANTZ」とは何か? それに対する詳しい説明はまったくなく、 すべて疑問符のまま。 これ一本では何ひとつ解決しないが、 それは登場人物の戸惑いにシンクロさせる意図なのかも。 積み重ねられるエピソードは漫画的で 分かりやすく面白い。ちょっとエグい表現も多いけど…。 松山ケンイチくんのナイーブなキャラクターも良いし、 夏菜ちゃんも凄く魅力的なヒロインだ。 黒づくめの衣装や音楽も格好良い! だけど後半の展開に少々難が…。
二宮和也くん演じる玄野の変化が唐突なわりに、 戦闘シーンが妙に間延びしているのはどうしたものか? 見せ場に緊迫感がないのでは、 せっかくのお涙頂戴シーンも興醒め。 もったいないなぁ~。 エンドロール後の次回予告では 全てが説き明かされると言っていたから 続編も観るしかないね…(笑)。 次回は田口トモロヲも活躍するかな?
映画 か行
キック・アスは極上のB級映画やー♪ 表現自体はきわめて下品で悪趣味。 痛々しく暴力的でエゲツなく、 目を背けたくなるようなエグいシーンもたっぷりだ。 荒唐無稽でまったく現実味のないストーリーなのに どこか筋の通った不思議な吸引力! なんといっても おマヌケで素直な主人公と他のキャラクター達が イキイキしていて魅力的♪ 徹底したおバカさ加減と キメるときはキメる塩梅が絶妙。
ニコラス・ケイジの娘役である
クロエ・グレース・モレッツちゃん演じる少女ヒロイン
ヒット・ガールのアクションシーンが凄い! 簡単に人を殺したり、死んだり、 命の軽いあつかいが気にならないわけじゃないけど コミックやゲーム好きな
サブカルチャー世代らしい突っ走り具合はお見事!! チャンバラで雑魚をぶった斬るのと同じと思えば腹も立たず、 全編通して観れば、 けっして命を軽ろんじているわけじゃないのも分かるしね。 安っぽい雰囲気に騙されず観て良かった! かなり熱くなったし、カタルシスもあって
すっご〜く面白かった!!
僕はテレビ版を見ていない。 やたら評判が良かったらしいことくらいしか知らない。 だけど、こんなにも焦点のぼやけた話が 大衆の心に響くとは思えない。 たぶんテレビ版と、この映画は全くの別物なんだろうなぁ。 テレビ版キャストの向井理くんより むしろ宮藤官九郎のほうが 水木しげるさんのイメージに近いとは思うけど…。 妖怪がそばに居ても人は気づかず 筋にも全く関係ないという設定は好き。 だけど、 カメラが執拗に妖怪を追いかけ過ぎて、 風景の一部に収まっていないのがとても安っぽい。 面白くなりそうな雰囲気はあるのに 中途半端でちっとも笑えない。 残念ながら僕には、 なぁ~んも伝わってこなかった。
とかく声優を務めたタレントさんたちばかりが
取り上げられているだけな気がする本作。
監督は、あの『河童のクゥと夏休み』の原恵一氏。
「あの」といっても、映画を観終わってから
どんな人が監督なんだろう?と調べ
「ああ、あの作品の!」となったのだが…。
イマドキのアニメとは違う丁寧さと、
アニメーションならではのリアルさを追求した
キャラクターたちが良い。
微妙な心の動きをする役が多いわりには
オーバーアクションや演技が目につき、
わざとらしく感じられたのが残念。
特にプラプラというキャラは、ただキンキンと大声で耳障り。
僕は嫌悪感すら覚えた。
ラストには、すごくいいキャラに思えるんだけど…。
デジカメで撮った写真を
まんまデジタル加工したかのような
お安く薄っぺらい背景が多かったのも気になった。
広角28mmレンズっぽいものがあったかと思えば
パースが乱れている背景があったり…。
水面や電車など、異常に凝った美しい映像もあるので
どれかに統一されていれば
そういう世界観なんだと割り切れるんだけどな~。
一貫されず混在すると、違和感が気持ち悪い。
人が犯した過ちを、いつまでも責め続けることなく
色んな人がいるんだと認めてあげること。
それが、
自分を認めてもらうことにもつながるのだということ。
こう文字にすると、普遍的なテーマなんだよね。
全編、自問自答や叱責が続いくので
いたたまれないくらいツラいところも多いけど、
「カラフル」というタイトルの意味が明らかにされ
結びにいたるくだりの前向きなメッセージは、
とても気持ちいい。
また観たいかと聞かれたら微妙だけど、
いろいろ考えさせられる、イイ作品だった!
小人の目線から見たら ふつうの世界が大冒険に…というのは ありきたりの設定ではあっても楽しいものだ。 子供のころに読んだ本では、自分の想像によって 書かれている以上の大冒険になったような気もするが 映像だとそれ以上には膨らまないのが残念。 主人公のアリエッティは、 いかにもジブリ好きが好みそうな勝ち気な小人の少女。 好奇心のままに動く彼女が、わがままに見えてしまうのは アリエッティのキャラクターデザインが 14歳という設定のわりには子供ではなく、
すこし大人びているせいもあるかもしれない。 話しの展開に抑揚が乏しく、全編がおとなしい印象。 これはこれで狙いなのかもしれないが 一本の映画として観ると、やはり物足りない。 人間の男の子との交流を深く掘り下げる前に 急展開に突入するため、感情移入しづらい。 ここは、観客に想像で補えと委ねられているということか? これから先、もっと面白くなりそうなところで 残念ながら終映。 うぅ~ん、何かが足りないぜ。
真新しいものは何もない。 新作なのに、どこかで観たことがあるような 名画座かテレビ東京で放送されているかのような懐かしさだ。 だけど、それが今、あえて新鮮に感じられる♪ マギー・ギレンホール演じる シングルマザーの女性記者/ジーンの心の動きには ちょっと無理があるようにも感じられたけど、 ジェフ・ブリッジス演じる アル中で落ち目のカントリーミュージシャン/バッド・ブレイクは 粗野で自堕落でありながらも、純粋でエネルギッシュ。 男として、人として、とても魅力的だった。 すばらしい歌声を披露してくれたコリン・ファレル。 エンドロールにすら名前が出ていないんだけど。なぜ? 昔に戻ることが「人生の再生」ではない。 歳を重ね、その立ち位置を受け入れ模索していけたなら それができること自体が幸せなことなんだろうなぁ~。
殺された自分の娘の復讐をする女教師の話なんて 絶対に観たくないって最初は思ったのに、
…観ちゃった♪
PVのように斬新な映像でありながら 一本の映画として緊張感の途切れない構成。 これは面白いっ! 信念のよりどころを足下から崩される快感。 人間の嫌な部分が描かれているにも関わらず どこか共感もでき、拒絶感も湧き、 ひとつところに留まることを許されない感情。 渡辺修哉役・西井幸人くんの歪んだひねくれっぷり。 北原美月役・橋本愛ちゃんの鋭利な美少女っぷり。 そして、
松たか子ちゃんの圧倒的な冷徹っぷりったら!
映画が終わっても、しばらくドキドキが収まらなかった。
「命は重いものか軽いものか」
その問い自体が愚問だとは思うけど 重くも軽くも、とらえる人次第。 ただの認識の違いだけなんじゃないかと僕は思う。 すべての人にお勧めとはいえないけど 日常に憤懣やるかたない人は必見!!
マット・デイモン主演だけど 超人的なキャラクターが闇を暴き倒すような娯楽作品ではない。 かといって、反戦や、リアルさだけを追求した社会派作品とも違う。 現実に対する憤りの中にも冷静さが感じられ 奮起すら促しているかのような味わい深さ。
ハリウッド作品にしては珍しいくらい思慮深い視点だ。
イラク人青年・フレディの考え方が 一般的なものなのかは分からないけど 僕の心には、彼の言葉や行動が直球で響いてきた。 こういう作品をアメリカ人は 一体どう観るんだろうか?聞いてみたい。
兎にも角にも 全編『薬師丸ひろ子』である。 歳を重ねてますます愛らしい彼女の魅力を
最大限にフィルムに収めたこの作品は、
彼女なくしては、この作品自体がなかったのでは? とさえ感じられる。 ある意味、究極のアイドル映画かもしれない。 要約しちゃえばこの映画 ホント他愛ない話なのである。 意外な結末に僕はとても驚いたが 初めの方で先が読めたとしても じゅうぶん成り行きを楽しめるのではないだろうか。 「今度は愛妻家」というからには不可欠な、 徹底したダメ亭主ぶりが似合っている豊川悦司。 夫としても、人としてもサイテ-なんだけど 薬師丸ひろ子ちゃん演じる奥さんとのやりとりから 愛情表現が不器用な人間というのが伝わってきて 単純に憎むことはできない。 豊悦演じるカメラマンの助手で 根っから素直な青年・誠くん(濱田岳くん)と すれっからしな女優志願の女の子・蘭子(水川あさみちゃん)の 恋の行方も一筋縄ではいかないものの、微笑ましい。 石橋蓮司さん演じる場末のオカマっぷりなども 作品を賑やかに盛り上げる。 それぞれが思いのたけを爆発させる中盤は、 身勝手な言葉の応酬や鋭さにへき易したが、 そういうぶつかり合いによって 人間関係が深くなっていく過程自体が、 この作品の主題なんだと知らされる。 完璧な人などありえないように 完璧な人間関係もありえない。 お互いの足りないところを やさしく包み込みたいという気持ちが それぞれの関係を生み出し、円滑にするのだと。 何故、好きになった人の アラばかりが目につくようになってしまうんだろう? もともとアラばかりの人間どうし、 一緒にいられる喜びに感謝して生きられたら
それだけでイイはずなのにね。 「今度は」 それはファンタジーの中でのこと。 この作品を観たら 「今度も」と、今の愛情を大切にしたくなりますよー! ってか、ならなきゃ馬鹿っw!!
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