映画 ま行

ミッドナイト・イン・パリ

 

ウディ・アレンの作品なんて二度と観ない!と
言ったことがあったくらい相性が良くないと思っていたのに
予告編の良さげな雰囲気にほだされて鑑賞。

あれ?意外にも面白い(笑)!

現実とファンタジーが当たり前のように共存するあたりが
いかにも軽妙なウディ・アレン節という感じ。


次々に登場してくる1920年代の著名人は
詳細は知らなくとも名前ぐらいは聞いたことがあろう人たちばかり。
もちろん誇張もあるんだろうけど
その時代の人たちは、みんなパワフルだったんだろうな…とも思える。

そんな華やかさとは裏腹に
現実世界での婚約者とのすれ違いが
わざとらしいぐらい加速する。

必ずしも価値観が同じじゃないと結婚できないとは思わないけど
相違を認め合うことができないようでは
一緒に生きていけないよねぇ〜。


僕がこの作品で好きなところは
「昔は良かった」の懐古趣味に陥っていないところ。

黄金時代の一面を魅惑的に描いたかと思えば
その時代なりの葛藤や滑稽さをも描いて笑い飛ばすシニカルさ。
深いようでいて、
それでも明日はいいことあるかも…なんて
お気楽に思えちゃういい加減さがたまらない♪

個性的な美しさの女優さんたちも堪能できる本作。
観てよかったー!!

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

 


ありえないほどものすごく、うるさいんじゃー!!

堰を切ったように
キンキン声でまくしたてる子役のさまが
嫌で嫌で、ホントに辛くてたまらなかった。

トム・ハンクスとサンドラ・ブロックという
安定の両親役に、
マックス・フォン・シドー演じるお爺さんも秀逸だし、
プロット自体は嫌いではない。

よくある、大人好きのする
あざとい子供像ではないのは評価したいんだけど…

とにかく僕には、
この映画の良い部分がすべてチャラになるほど
子役がものすごく性に合わず、
ありえないほど劇場を出たかった!

 

メランコリア

 

この映画、刺激的なことは確か!

『2001年宇宙の旅』を彷彿とさせる荘厳なオープニング。
緊張感と焦燥感を漂わせた、現代アートのような高感度な映像。
かなりグロテスクではあるものの
スローモーションと音楽のチカラも相まって
圧倒されるほど美しい!


…と、長ぁ~いプロローグだけで
お腹いっぱいなところで、いよいよ本編。

いかにもラース・フォン・トリアー監督らしい
手ぶれとピントぼけの映像。

説明が極端に少なく、内容をつかみにくいまま進み
観客をイライラさせる展開も、この監督ならではか。


主題とかけ離れたところを描くことに終始する第一部。

まるで虚飾の象徴であるかのように
キルスティン・ダンスト演じる主人公・ジャスティンの
結婚披露パーティーに興じる人々が映され、
それぞれの本音があぶり出されていく展開にゲンナリ。

観ているだけで嫌気がさすような人間関係は
ある意味ではこの作品の主題なのかもしれない。


唐突にメランコリアと呼ばれる惑星との
衝突までが描かれる第二部は、
シャルロット・ゲンズブール演じる
ジャスティンの姉・クレアの表情そのままの
陰鬱で薄暗い画面構成。

いわゆるパニック映画のように、
わーわーキャーキャー泣き叫ぶような
分かりやすい表現でないのが、逆にリアル。

藤子・F・不二雄が描いた短編漫画『ある日…』に
共通する部分があるかもしれない。


とはいえ、
敢えて共感しにくいように作ったのではないかと思われる
キャラクター設定は好きにはなれない。

ここで感情移入しやすいようにしてしまっては
ただのお涙頂戴作品に陥ってしまう危険性もあるから
絶妙なバランスなんだろうけど…。

この姉妹、癇に障る。


妙にリアルで、
だけど夢の中のような不安をあおる浮遊感もあって
すごく不思議な感覚の刺激的な映画だった。

 

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

 

おおっ、トム!つ、ついにやったなー!
M:Iシリーズ4作目にして、やっと素直に楽しめる娯楽アクション映画やー♪

前3作はことごとく裏切られた感が否めなかったため
今作を観ようか、かなり躊躇したのだけれど…
よかった!これは正月映画として見事なできばえだよ!!

安易な内部の裏切りなどはなく、
チームでミッションを遂行するという
本来の面白さが満載。
スタイリッシュなはずの秘密兵器がお笑いの要素として使われ
身体を張ったアクションで魅せるというのは
トムのミッション・インポッシブルならではの見所でもあるね。

コメディ要素とシリアスさがイイ具合に配置され
むしろトム・クルーズの格好良さが
今まで以上に際立っていたようにも思える。

今回のチームは
クールな美女っぷりが熱い
ジェーン・カーター役のポーラ・パットン♪

『宇宙人ポール』での記憶も新しく
なんともトボケた面白さで笑わせてくれる
ベンジー・ダン役のサイモン・ペグ。

秘めた過去を臭わせるウィリアム・ブラント役の
ジェレミー・リー・レナーと、
地味ながら絶妙にウマい配役っぷり!


このシリーズで、こんなに素直に楽しめて
スッキリしたのは初めてだよ!!

歴史に残る作品かっちゅうと微妙ではあるけど
映画館で観て損はしないと思うなぁ〜♪

トム〜、かなり長〜い道のりだったけど遂にやったね!!

 

ミケランジェロの暗号

 

全然ミケランジェロの暗号なんかじゃないじゃん。


第二次世界大戦下のユダヤ人を描いた作品といえば
重々しく、観ていて辛くなるばかりというイメージだが
この作品はちょっと違った。

コミカルな演出もあり
どこか軽快で、観賞後に爽快感さえ残る。


「ミケランジェロの暗号」というタイトルから
ミケランジェロの絵に隠された秘密を解読して
真実に近づいていく…みたいな展開を想像したけど
全然違うよ!
意味ありげなタイトルだけど、
まったく内容にそぐわない。

この作品を観た人が作ったとは思えないくらい
ポスターやチラシにも重々しい悲愴感が漂っている。

小難しい雰囲気のほうが客を呼べるのかもしれないが
ホントにこの作品を観てほしいなら
もっと内容に合ったものにしないと意味がないよなぁ〜。


とはいえ、この映画自体は素晴らしい出来だ!

宣材で使われている写真の印象とは違って
感情にあふれた素晴らしい表情を見せてくれる
主演のモーリッツ・ブライブトロイ。

父親役のウド・ ザメルと母親役のマルト・ ケラーの
品があって味わい深い表情も、これまだすごくイイ!

一癖ありそうな恋人役
ウルズラ・シュトラウスの個性的な顔立ちも印象的だ。


初っぱなからグイグイ引っ張られて
目の離せない展開。
ちょっと端折り過ぎかな?と思う部分もあったけど
そのおかげでテンポよく楽しめた。

地味な印象だけど、なかなかどうして!
印象だけで観るのをやめちゃわなくて
ホントよかった!!

邦題だけで判断して、観なかったら損ですよー!!

 

モテキ

 

タイトルからして僕の好みではない。
むしろ毛嫌いしちゃうくらいだったのに、
ふと観てみたくなっちゃったんだよねぇ~。

んで、これがかなり面白かったんですよぉ~♪

内容は取り立てて突飛ではないものの
今まで観たことがないような
斬新な演出と勢いにあふれていて、なにより楽しい!

Perfumeと一緒に歌い踊る
「Baby cruising Love」サイコー!!


主役の森山未來くんは外見的にはイマイチなのだが
その表現力と身体能力は素晴らしい!

ヒロインの長澤まさみちゃんも魅力全開!
男の子がグッとくる表情満載です♪

麻生久美子ちゃんの
清楚な女性から重い女へと変貌する演技も必見!
グシャグシャになりながら「B'zはもう聴かないから~」と
定子ばりにのしかかりながら観客を笑わせちゃうんだもんね♪

「モテキ」のポスターを見ると
仲里依紗ちゃんや真木よう子ちゃんがもっと活躍するのかと思ったんだけど
添え役的な感じだったので、ちょっと残念。
むしろリリー・フランキーのほうが出番が多いよね。

演出はぶっ飛んでるけど、
見えないところでは嘘がなく、しっかり練られている感じ。
だからこそ勢いが活きてくるんだろうね。

意外に長い上映時間を感じさせない面白さ!
これは、めっけもんでした♪
楽しかった!


 

マイティ・ソー

 

好き好き、こういうの!
北欧神話をもとにしたキャラクター名を聞くと
聖闘士星矢好きのおいらとしては心が躍る♪

主人公ソーを演じるクリス・ヘムズワースって
日本人には受けなさそうだけど、
アメリカ人受けしそうないかにもな「タフガイ」。
予告編では、主人公の傍若無人さが嫌な感じだったものの
本編では、人間味溢れた表情がすごく魅力的なキャラクターだった。

脇役の描き方しかり。
個々のキャラクターがとても人間臭くて、
細かい所に面白みが出てて、すごく楽しい。

力を持ったものが陥りがちな傲慢さから、
謙虚さを学び、高尚な存在へと変わっていく姿には
学ぶべきところが多いなぁ~。

イマドキの作品にしてはCGがCGCGしていて
大雑把な仕上りにも感じられるけど
物語りや展開が面白く見られれば、僕はそれでいいのだ!

面白かった!

 

まほろ駅前多田便利軒

 

一言でいうなら
「飄々とした作品」という感じだろうか。

けっして緩やかでも、のんびりでもない。
どこかに冷めた緊張感があって
けだるく、かったるく、負の雰囲気が漂っているのに
けっして鋭利ではなく、鈍い感じ。

松田龍平くん演じる「行天」と
瑛太くん演じる「多田」との
絶妙な掛け合いが、なんともいえない味わいで面白い!

映画が始まった時は
変わり者風の「行天」に強かった負のイメージが
話が進むにつれて、
常識人っぽい「多田」に、より強く負の雰囲気を感じさせる構成も味わい深い。

うぅ~ん、不思議な映画だ。

退廃的な中にも
うっすらと希望と優しさが見え隠れしているさまには、
タバコの煙でくすぶった部屋がかえって落ち着くような
奇妙な安堵感を覚えた。

とはいえ、ほのぼのとした癒し系の映画を期待すると
痛い目みるよ(笑)!


追記:
鈴木杏ちゃんと高良健吾くん主演で6月公開予定映画『軽蔑』は
『まほろ駅前多田便利軒』のスピンオフじゃないよね?

 

毎日かあさん


ついつい
「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」と較べてしまう。
なんでこんなに公開時期が近いのかな?

「笑えて泣ける」と評判の
西原理恵子の同名漫画を映画化ということと
小泉今日子と永瀬正敏の共演という話題性も手伝ってか
圧倒的に『毎日かあさん』の認知度のほうが高いみたいだけど…。


元夫婦だからというだけでなく、
芸達者な二人だからこその夫婦の空気感は見物!
天真爛漫で破天荒な子供たちともホントに親子みたいに見えて、
よけいに笑えてグッとくる。

それゆえ、
モノローグの多用が蛇足に思えて仕方ない。

映画なんだから、あんなに解説はいらないんじゃないかなぁ~。
まるでバラエティの字幕みたいで…。


主題歌は綾戸智絵…もとい
「憂歌団」の木村充揮が唄う『ケサラ~CHE SARA~』。
エンドロールの背景に使われた写真たちとともに
ググッと胸に響くのです♪

マザーウォーター


つまらないよ。 面白かった?と聞かれたら、そう答えるしかない感じ。
登場人物の背景はほとんど描かれず、 意味ありげなセリフから想像するだけ。 そして、その結果も一切描かれない。 ただ、なんとなく知り合った人たちの ほんの短い付き合いを切り取っただけ。 ただ、それだけ。 そぎ落としすぎて、逆に不自然な感じすらする。 シンプルな生き方だけが 無理をしない生き方だと押しつけないで欲しい
とも思うしね。
もうちょっと雑音や無駄があったほうが 僕は好きだなぁ。

つまらない。
だけど、この映画のストイックさは
潔くて、好きでもあるんだよねぇ~。
 
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