ホラー映画だね、こりゃ。 ストーリー自体はよくあるもの。 その肉付けと味付けが好みかどうかは別として 見応えはたっぷりだ。 清楚で生真面目なニナ役としてイメージぴったりの ナタリー・ポートマン。 目力が凄い、リリー役のミラ・ニクス♪ ダークな魅力がライバル役として素晴らしいねぇ~。 黒鳥役に苦心しながらも、 その殻を破った達成感によって さらに美しい白鳥になる…みたいな 彼女の成長によるカタルシスを期待しちゃったんだけど ちょっと違った。 「役に飲み込まれる」 それを役者の演技力に頼らず、VFXを駆使して まるで漫画のようにわかりやすく表現しちゃうなんて さすがハリウッド! 後半の、たたみかけるグロテスクな演出と ビックリさせるだけの映像には辟易した。 バレリーナのストイックな狂気のおもしろさすら エログロに飲み込まれてしまったようだ。 話題になってる吹替え疑惑。 ナタリー・ポートマンが実際に踊ったかどうかなんて 正直、作品と関係ない。 スクリーンの中でバレリーナに見えればいいだけの内容だし、 それで十分だ。 全身が写るシーンの緊張感ある筋肉の動きと バストショットの身体の動きとを見比べたら 吹替えかどうかぐらい、おのずと分かると思うしね…。 完璧な演技とは、本物であることではなく 本物らしくあることが大切なんじゃないかな?
バレリーナ
プロフィール
ヨネえもん
記事検索
最新記事
カテゴリ別アーカイブ
リンク集
//-->
月別アーカイブ