ひと月まるっと映画館へ足を運べなかったせいで、 観たいと思っていた映画の何本かは すでに上映終了してた。 うぅ~ん、回転が早いなぁ~。 どんどん新しい作品を上映してくれるのは嬉しいけれど 同時に、かつての名画座のような 時期外れの作品をかけてくれるシネコンなんてのも あったら嬉しいんだけど…。 観たい作品数あれど、今回選んだ一本は 『キツツキと雨』。 役所広司さん演じる無骨なきこりと、 小栗旬くん演じるコミュ障の若手映画監督との 交流を描いた作品である。 小栗旬くんと役所広司さん主演にもかかわらず かなり小粒で地味な印象だ。 古い邦画のように丁寧な展開で、地味でおとなしい冒頭。 小栗くんが登場するまでの数分間は、 「あれっ?失敗しちゃったかな…」と思うくらい何も動かない。 だけど… 役所広司さんがゾンビの格好をさせられたあたりから じわじわぁ~っと面白さがにじみ出てきた。 なに、この映画(笑)?! 細かい表情のひとつひとつが面白くて 役所さんから目が離せない。 それに呼応するかのように、小栗くんや他の登場人物たちも それぞれに体温を感じさせていい動きをしてる。 活きた映画だなぁ~♪ ここ数日、仕事に追われ 会社との関わり方に疑問をもって悶々と過ごしていた僕。 与えられた仕事は一所懸命にこなしていたが、 そもそも「こなす」ような仕事のやり方ってどうなのか…? どんなに尽くしても、小さい会社は個人を守ってはくれない。 ならば、できる範囲で頑張りはするが テキトーに距離を保っていくのが得策なのではないだろうか。 …と、人間不信ならぬ会社不信になっていたのだが…。 この作品を観て、少しだけ そんなガッチガチになってた気持ちがほぐれた。 人との出会いを、活かすも殺すも自分次第。 気張ったところで、そ~んなに変わらないかもしれないんだから やれる範囲でやっていこう! そして、僕も誰かにいい影響を与えられるような仕事がしたい!と♪ 映画製作の裏側を覗き見る面白さ。 取り立てて大きな事件はおこらないものの 人と人との関係によって、お互いがほぐれていく心地よさ。 「SAKEROCK」のリーダー・星野源が歌う主題歌『フィルム』もイイねぇ〜♪
歌詞が沁みる(〃'∇'〃)! こんなにステキな映画と、いいタイミングで出会えて良かった!!
役所広司
いやぁ~、美しい! なんと重厚で繊細な映画らしい作品なんだろう。 丁寧な職人仕事に 恥ずかしながら忠臣蔵をよく知らない僕でも目が釘付けでした。 時代の空気感というものがひしひしと伝わってきて 背筋がしゃんと伸びる思いだった。 人間って、こんなにも美しかったんだねぇ~。 この映画を観たあとでは 外見だけ着飾った美しさなんて 薄っぺらくて独りよがりなものに思えちゃうよ。 終盤の展開は自分好みではないけど それでも観て良かった! 素晴らしい!!
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ヨネえもん
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