周防さんによる
草刈民代さんのための映画かと思ったら
男性バレエ・ダンサーである
ルイジ・ボニーノさんを中心に描かれていた。

僕はバレエ・ダンサーといえば
ナルシストで神経質な人というイメージがあったのだが
彼はとてもほがらか。
きっと人に見せない部分での努力はすごいんだろうけれど
そんなストイックさはほとんど感じさせない笑顔と人柄が
とても魅力的だった。

映画の前半・第一幕は、
舞台を作り上げていく過程のドキュメンタリー。
退屈するのでは?と思いきや
プロフェッショナルの仕事っぷりに引き込まれた。
面白い!

幕間
なぜか5分の休憩である。
映画が特別長いわけでもなく、
トイレ休憩にしては短く微妙な感じ。

僕が観た時の客層は、年配の女性中心。
ほんの5分の休憩なのに、まぁ~喋る!しゃべる!!

作品の意図としては面白いものの
僕にとっては苦痛の5分間だった。

んで、後半の第二幕。
『ダンシング・チャップリン』の舞台だ。

ルイジ・ボニーノさんの名演と
草刈民代さんのキュートでパワフルな表現力が素晴らしい!
そして、惚れ惚れするほど
指先まで美しいんだよねぇ~♪

短い舞台を観ているような作りながらも、
これは、やはり映画だ。
カーテンコール的な余韻がないのは
ちょっと残念だったなぁ〜。