ピキピキ、ドカァーン!じゃぁぁぁーーーー!! 漫画の実写化を云々言うなら 最初から観なければいいだけの話しである。 かといって、それを避けては通れないのも事実。 テキトーに映像化されて嬉しい原作ファンはいないのだ。 藤子不二雄A原作の漫画『怪物くん』は、 怪物という異形の存在に 悲哀を感じさせないのが魅力だ。 ダークな世界観ながらナンセンスに徹して、 ドタバタのスラップスティックギャグを繰り広げる。 そういう意味では、この実写版は 絶妙な配役なのかもしれないが、 いくら大野智くんがベビーフェイスとはいえ 怪物くんというキャラクターには厳しいよなぁ~。 作品中でもしきりに言われていた 「わがまま」な性格。 子供だと笑えるものでも、 大人にやられると可愛げがなく 観ていてイライラするだけだ。 もちろん、そのわがままの裏に見え隠れする情の厚さが 表現されていたならば良かったのだが、それも曖昧…。 アニメの唄をカバーした主題歌と挿入歌 「ユカイツーカイ怪物くん」や「おれたちゃ怪物三人組よ」が イマイチしっくりこないのは、 この映画がドタバタコメディになりきれていないからだろう。 かと言って、TV版 西遊記のように最後に「ガンダーラ」を流して 涙を誘うようなつくりでもないという、非常に中途半端な感じ。 むしろ、嵐が歌う「Monster」のほうがしっくりくるのだから そんなイメージの作品にしちゃえば良かったのにな。 せっかくの個性的なキャラクターたちが ちっとも個性的に動けていないのも敗因か。 僕は実写版のテレビシリーズを見ていなかったのだけれど こんな感じだったのだろうか? これで評判が良かったのだとしたら ただ単に、僕には合わない作品だったというだけだ。 この映画を観てよかったことは、 来春の『映画ドラえもん のび太と奇跡の島』の予告編を観られたことだな…。
MONSTER
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